今宵は七夕。夜が更ければふけるほど南の天頂近く天の川をはさんで、向かって右側に織姫星(こと座の一等星ベガ)、左側に牽牛の彦星(わし座一等星アルタイル)が輝いているはずだ。
夏の三角形とは、このオリヒメとヒコボシと白鳥座の一等星デネブを結んだ正三角形に近い形をいうが、どうして古代中国のオリヒメ・ヒコボシ伝説にこの白鳥座のデネブを登場させなかったろうか、という疑問が残るが、もしかしたら伝承にあるオリヒメとヒコボシの逢瀬を仲介するカササギ役目をこのハクチョウが担っていたのではないだろうか、デネブをハクチョウの尾としたら、天の川に横たう巨大なハクチョウの羽が天の川に架かる橋となって、オリヒメ・ヒコボシたちはその橋を渡ったのではなかろうか。
そんな他愛もないロマンスを想像する齢でもなくなったが、熱い昼間から逃れて少しは涼しくなった夜間に夜空を見上げて物思うのもまんざらではないだろう。
ただし、現在は東北北部に梅雨前線がかかっていて、今日のオリヒメとヒコボシは望めそうもない。旧暦カレンダーを見ると旧暦の七夕は、8月10日になっている。そのころには梅雨が明けていて晴れる夜も多いだろう。
その頃はちょうど尾瀬でキャンプをしているころだ。晴れて、かの恋人たちにあいまみえますように。
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