この1週間、秋雨前線が列島に張り付いて雨だったり、曇りだったり、スカッとした秋はやってこなかったが、昨日あたりからようやく回復の兆しを見せ、夏以降暑さのため敬遠していた青葉の森にもようやく秋が来たのかなと、昨日今日と歩いてみる。
涼しくはなったが、まだ顔に吸血志向の羽虫がやってくるし、耳をすませばいまだツクツクが鳴いている。もう10月半ばだというのに、何かおかしい。
昨年まで、森の花、チョウ、野鳥たちのウォッチングに向けられていた志向は、今はすっかりキノコたちに向けられている。雨を吸った10月の大地は、いよいよ「秋キノコ」を地上に迎え始めたのかとの期待で心がうずく。
この二日、「夏キノコ」の代表タマゴタケが鮮烈な赤色の傘と美しい黄色の柄を草生した森に輝かせていたが、この二日新たに「夏から秋」のアカモミタケ、ヌメリイグチ、のほかに「秋キノコ」サクラシメジ、ムラサキアブラシメジモドキなどを図鑑で同定を確認しながら収穫した。
昨夜は、冷蔵庫にナスが一本残っていたので、チタケ汁レシピの手法で「ヌメリイグチ、サクラシメジ、タマゴダケ汁」をこしらえ、おびなた「戸隠そば」でいただいた。
今宵は、サクラシメジがバター炒めに合うとのことなので、アカモミタケ、ムラサキアブラシメジモドキ、タマゴダケをバター炒めしたものに、パスタを加え洋風にしていただいた。すこし「そばつゆ」を混ぜてアクセントを加えたら格別のキノコパスタとなった。もちろん鷹の爪とニンニクは欠かせない。
近所の青葉の森でも三時間も歩けば、冷蔵庫に保存できるほどのキノコたちを収穫できるので、これからの1か月は「秋キノコ」たちに囲まれて晩餐を生きることになろう。来週から、泉ヶ岳通いも再開しようか。亜高山にはまた変わった仲間たちが地上に顔を出しているかもしれない。
今日は、サクラシメジがたくさん収穫できた。ほとんど苦みのない口当たりのいいキノコだ。アカモミダケは二本だけしか採れなかったが濃厚な味わいで沢山採れればいい出汁がでるだろう。ヌメリイグチは腹をこわすというヒトもいるようだが、昨日はキノコ汁をいただいて何ともなかった。ヌメリ感のおいしいキノコである。
チタケ汁風キノコ汁に、やはりナスは欠かせない。
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