「温泉街」や「湯の町」などと呼び習わされている場所は東北だけでもいくつあるのか。そんな場所でも、オイラは時代の流れに乗り遅れたように、建物や街路があまりアップデートされない、昭和の香りが漂う「街」や「街」を歩くのが好きだ。
この七日間フリーパスで訪ねた温泉地のうち、「鳴子温泉」、「飯坂温泉」、「いわき湯本温泉」は、そんないまだ昭和感が湯の香ともに漂うところであるが、「いわき湯本温泉」の方は、「みゆきの湯」が土地区画整理のため解体されるなど、まもなく町の塗り替えが進みそうでレトロ感は薄れていくのだろう。
「鳴子温泉」は、廃れ行くものが多く、町はずれに進むにしたがってもはや街の一員と言えないような空き店舗が目立ので、この先は心配である。豊富な湯量や様々な泉質の湯が沸き、温泉としたら別府や草津と並びうる存在なだけに時の流れにストップをかけ、「昭和」を保存してもらいたい。
その点、「激熱のお湯」とお湯に癖のない「単純温泉」とで、湯に関しては上記の温泉に見劣りする(個人的な意見です)が、福島市という大きな町の一角を占め、団体客が減ってもそれなりの湯客が我が家の外風呂のように訪れる「飯坂温泉」は、昭和の街並みが色濃く残っていて、飯坂電鉄の飯坂温泉駅に降り立った瞬間からまるで令和から昭和へ50年もタイムスリップしたかのような感覚に囚われ、街を歩いても妙に落ち着くことを、先週2度訪れて再認識させられた。
そのような心地よい感覚に囚われる「湯の町」・「温泉街」は、あと日本にどれだけ残されているのだろうか。東北ならば、会津の東山温泉はまだ歩いていないが、大きなホテルばかりかな、どうだろう。山形の肘折は風情漂うが規模が小さいし、銀山温泉は昭和というより大正ロマンの宿が立ち並び、今やインバウンドで押すな押すなとかで当面遠慮したい。青森の浅虫温泉はじっくり歩いたことがないので今度再訪してみようか。
行ってみたいのは、むしろ中部の「湯の街」・「温泉街」だ。群馬の「伊香保」や「四万」、長野の「渋」や「万座」といった未訪問地も、新幹線などのフリーパスを活用して歩いてみよう。
電車やバスを降りたら、あの「ふてほど」のタイムマシンバスのように、あの時代の街に舞い戻れるのだろうか。
タイムマシン「飯坂電鉄」
タイムマシン「湯けむりライン(陸羽東線)」
かぜねこ三百名山未踏峰・空想(共有)登山
扇ノ山(おおぎのせん・1310m・日本三百名山№285)
10年ほど前、還暦を過ぎてそろそろトレラン大会もきついなと感じていた頃、氷ノ山トレラン大会があった。スタートまもなく二百名山№187の「氷ノ山・ひょうのせん」を踏み、レース後半に「扇ノ山」を踏んでスタート地点に戻るという約80Kのミドルコースだったが、中間地点で制限時間に引っかかり、「扇ノ山」山頂を踏むことはなかった。氷ノ山山頂はよく覚えており、避難小屋のある見晴らしのいい山頂にしばしとどまり、レースそっちのけで山岳展望にふけり、そのおかげで制限時間にかかったともいえる。「扇ノ山」も、今動画を見ると雪の多い地域のためかブナやミズナラという北国の樹木が生える美しい山であることが分かる。
「アトリエak」さん提供
扇ノ山 小ヅッコ小屋登山口~小ヅッコ~大ヅッコ~扇ノ山往復 鳥取県・兵庫県
短く、美しく、静かなノンナレーションの動画です。こんなのが実はお気に入りです。
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