かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

七日間、締めの温泉地は・・・・

2025-01-11 07:20:59 | 日記

JR東日本「北海道&東北フリーパス(普通車限定)」7日間連続フリーパスは、日帰り温泉の旅にはうってつけのフリーパスだと認識した。

1日24時間という限られた時間の中で、列車に揺られること往復4時間から8時間、温泉地の滞在時間2時間から4時間、家から最寄り駅までの往復時間1時間、最大でも13時間を日帰り温泉のために費やし、最短でも11時間は家で睡眠や朝と晩の賄に費やすことができるのだから、余裕である、苦痛なんてない。

「鈍行に揺られて8時間はつらかろう」と蔑む富裕層や忙しすぎる勤労者はおられるのだろうが、列車の時間は、家で行うのと同じくネットのニュース閲覧、右派・左派を問わないオモロイ論客Youtuberらのご意見拝聴、x上での兵庫県知事のアンチ派・擁護派のヤジ合戦収集、NHKらじるらじる「聞き逃し配信」による英会話や音楽鑑賞をBluetooth用イヤホンで聴くことに費やしながら、あわせて車窓から流れゆく山岳や冬景色を展望し、横目で電車の向かい席に座るマスク女子や地元女子高校生などの若人らに眼をやりながら過ごすことであっという間に目的地に達する。帰りの電車は「NewDays」で仕入れた「サントリーハイボール(濃いめ)缶」などのアルコールとツマミを友とすることで、さらに目的地へのワープの威力は高まる。

そして温泉地で過ごす2時間から4時間は、公共温泉やリーズナブルな日帰り温泉宿でまったりと湯に入り、マップで探した店でラーメンや蕎麦を楽しみ、あとは昭和が取り残されたような温泉街のブラ歩きであっという間に過ぎ去るのである。

そんなんで、2025年初春の七日間の湯めぐりの最終日、オイラは10時発の電車に乗って福島県の二本松から安達太良山のふもとの温泉街「岳温泉」の酸性のお湯でピリッと締めくくろうと、昨晩の雪が凍った危険極まりない路面をモンベル登山靴のグリップを聴かせながらなんとか駅に着いたのであるが・・・・・なんと雪による信号障害とかで東北線が2時間も遅延していたのである。

乗換駅の白石駅に着いたのは昼近く、そこから二本松までの所要時間、バス時刻などを調べたら家への帰還は夜遅くなりそうだと判断し、泣く泣く、またまた、激熱の飯坂温泉に予定を変更した。

この日の飯坂温泉も大雪で、駅前の芭蕉翁も頭に雪を載せて寒そうにしておられた。

飯坂温泉の所要時間は2時間、まず「万来」という店で一番人気だというあんかけ醤油味五目ラーメンをいただいてから、旅館の日帰り温泉で小1時間過ごした。期待に外れてここの湯は「激熱」にあらず。旅館だけあって地元民以外の趣向に合わせて湯の温度を「万人向き」に調整していたようだ。

飯坂温泉は「激熱」でなければならぬ、という固定観念がもう抜けきらないので、今度この温泉地を再訪するときは公共の湯に限ろうと決断したものだ。

そんなこんなで、楽しい7日間は終わった。自らの非で目的の温泉に行けなかった花巻、どうにもならない自然現象や運輸システムの不具合などでたどり着けなかった二本松、と、旅は計画通りにいかないもんだとあらためて認識したが、それだから、旅は楽しいのかもしれない。

「北海道&東北フリーパス(普通車限定)」は、春にも夏にもまたすぐ利用期間がやってくる。「湯めぐりの7日間小さな旅」をライフワークの一つに加え、生きにくい浮世を生きながらえていこうか。

芭蕉翁もあの激熱の湯に同行の曽良と一緒にはいったのだろうか。

この大雪に一句浮かびましたか?

 

 

 

飯坂の万来ラーメンと花巻マルカンビル食堂のマルカンラーメンを比べたら、マルカンラーメンのほうがインパクトがあったが少し味が濃すぎた。ここのはちょうどいいが少し具材の多様性に欠けた。あちこち旅先の「あんかけ五目ラーメン」の食べ歩きも、冬の旅の課題としようか。

 

 

 

 

 


かぜねこ三百名山未踏峰・空想(共有)登山

上蒜山(かみひるぜん・1202m・日本二百名山№188)

岡山・鳥取県境の二百名山。ふもとの登山口までバスも走っているようで気軽の登山口まで達しよう。ふもとの温泉に宿泊するのもいいだろう。上蒜山山頂以外は展望もよく晴れていれば大山や日本海も眺められるだろう。

 

 

蒜山Wikipedia

 

「とよの山遊び」さん提供

【蒜山三山縦走】新緑の稜線を歩いてきました。(上蒜山~中蒜山~下蒜山、日帰り登山)

素朴でとっても丁寧に登山道を紹介していただけました。

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