少し霞んで雲も多少湧いていたが、春の安曇野最終日も晴れて後立山から常念山系まで見渡せた。大町の展望スポット山岳博物館から鷹狩山まで歩いた。
鷹狩山で展望を楽しんでいると一頭の黄色のアゲハがタンポポの花を探しながら舞っていた。「おっと、またヒメギフチョウさんが会いに来てくれた!」と、追いかけていた何度もシャッターを押した。
展望といい、花といい、チヨウといい、恵まれた旅だった。と感慨無量で宿につき心地よい眠りについた。
今朝目覚めて、昨日の映像を振り返っていたら、「アレレ?昨日の鷹狩山のヒメギフチョウさん、何だか変だぞ」と心配になり、ネットでヒメギフチョウの図鑑で翅の紋様などを確認したところ「ア、チガウ …」、「マタ、やってしまった」ヒメギフチョウさんと思っていたのは、キアゲハさんだった!
「マサカ…」と一昨日感動を与えてくれた小熊山のチョウの映像を確認したところ、何とこちらもキアゲハさんだったではないか。この時期の黄色いアゲハはギフチョウだけだ、という思い込みがおとといといい、昨日といいはずかしい錯誤を生じさせたのだ。
結局、安曇野ではヒメギフチョウさんに会えなかったことになる。そういえば、ヒメギフチョウさんの大好きなカタクリの花にもほとんど会えなかったし食草のサイシンの葉にも出会えなかった。安曇野のヒメギフチョウの生態はどうなっているのだろう。
心残りだ。田淵行男さんの愛した安曇野の春真っ先のチョウ。もう少し早い次期にまた訪ねてみよう。
今春は安曇野や白馬の大展望に恵まれたが、またまだ田淵行男さんの撮影スポットのほんの僅かしか行けなかつたし、伊那谷からの中央アルプスの春の展望も気になる。
もう、来春の信濃路のこと、考えはじめている。
鷹狩山展望地から
アルプスを見つめるカモシカ親子
博物館から爺と鹿島槍
爺ヶ岳晴れて種蒔き爺さんも見えたよ
鹿島槍の鶴と獅子もくっきり!
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