未明は熱帯夜だったか、カナカナのあとにジリジリ、ミンミン、ツクツクと日中のセミたちまでもうるさく鳴きだしたが、ふしぎなことにそう長くは続かず、そのあとウグイスやスズメたちのささやきが時々耳に入ったが、野鳥たちの朝の給餌活動の気配をセミたちは察したのかもしれない。
早く目が覚めたので、yahooニュースを閲覧していたら、上高地と前穂高の間の登山道の途中にある岳沢小屋.(だけさわごや・2160m)のテント場に、21日夜、クマが現れてテントに覆いかぶさってきたとのニュースが目に入る。
同じテント場では、18日にも無人のテント内にあったフリーズドライの食品がクマに食べられる被害があったとかで、テント内に食べられるものがあると学習したクマが、21日にもテント場に現れたのだろう。
このニュースのコメント欄に、この小屋から登山道を登った先にある前穂高岳(3090m)の手前に「紀美子平」という小さな空き地があって、多くの縦走者はそこにザックをデポ(残置)して前穂に登ってくるのだが、近年そのザックがクマにもっていかれるケースがあるということである。もしかしたら岳沢でザックを襲ったクマと同一個体かもしれない。20数年前にオイラもここにザックをデポしたが、「紀美子平」のみならず、登山道にザックを放置する行為は、もはやアウトなのかもしれない。
岳沢小屋のテント場は当面閉鎖だとか。人間の持ち物に「食べ物」があると学習したクマたちが存在することで、岳沢小屋はじめ周囲の登山道の登山者は細心の注意をしてかからねばなるまい。
という情報を受けて、最近クマ防除にナーバスになっているオイラは、こないだの「Bluetooth用スピーカー」や「クマよけスプレー」の発注に加えて、今朝がた「クマよけシート」なるものをAmazonに発注した。クマが嫌がる唐辛子系の強烈なにおいを発散する帯のような黒いシートをヒモに結わえて屋外につるし、ヒラヒラさせてクマの接近を忌避しようとしたねらいだとか。オイラは、これをキャンプに際してテントの近くにつるせば、食料が置いてあるテントにクマが近づかないのではと思いついた。
これも気休めにすぎないかもしれないが、クマ鈴、ラジオ、スプレー、シート・・と次から次へと手を伸ばす「臆病すぎる病癖」の者を「クマよけ症候群患者」と精神科医師は呼ぶのではあるまいか。
Amazonはじめ業者は「してやったり」とほくそえんでいるのかもしれない。
2020年夏、立山雷鳥沢の快適なテント場にて
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