温暖化だの四季の喪失だの、なんだかんだと言われる昨今ではあるが、当地は、春分を過ぎてもいまだ寒冷で、今日は最高で9℃、明日は7℃だという。
冬季閉鎖されていた野草園が20日に開園したので、少し歩いてくる。風はきりりと冷たく、いまだ早春の風情だ。そんな環境だから、青葉の森のカタクリはおとついの時点でまだツボミ状態だったし、野草園のそれはもっと開花が遅れそうで、やっとちいさな葉が現れ始めたというところか。
だが、この園地の暖かそうな草地には、すでに彩りをみせる早春の花たちがいた。
雪割草の仲間ミスミソウやスハマソウ、同じキンポウゲ科のフクジュソウやアズマイチゲ、ショウジョウバカマらの草本の花々、ミツマタやダンコウバイら木本の花たちもすでに花盛りだ。
いつもの季節にいつもの花がいつもの場所にあるとなんだか安心するが、カタクリだけは、なんだかいつもより遅いような気がする。どうしてかな。
風がつめたいので、花は咲けども、チョウやアブ・ハチの仲間の姿は見えなかった。きっともう咲いている花たちと仲良しの虫たちはいるのだろうが、今日はどっか暖かいところで暖を取って待機しているのだろう。
今年の野草園での観察目標はどんな花にどんな虫たちがやってくるのか。すこし時間をかけて観察しよう。花も虫たちは、晴れてあったかく、風の弱い日にマッチングしやすいのだろう。(昨年気付いたのだが、ここは高齢者入園無料なので・・・)週1度は散歩がてらに通って絵日記ならぬフォト日記といこうか。
二十四節気七十二候表によると、二十四節気初候に21日から25日までのカレンダーを七十二候では、「雀始巣」(スズメハジメテスクウ)というそうな。
雀はスズメだけではあるまい。シジュウカラ(四十雀)やヤマガラ(山雀)など漢字に雀のつく仲間はみんな、春が来て、冬の混群(グループ行動)から家族づくりのフェイズへとこの時季からシフトしていくのだろう。そう考えたい。
野草園のひまわりの種をおいたエサ台にそのシジュウカラやヤマガラ、そしてスズメたちも交互にやってきて、けんかをすることもなくエサを持ち去っていった。
早々、かれらも恋の相手を見つけて、「巣くう」ことを始めるのだろう。
3月22日の野草園点描
スハマソウ
ミスミソウ
ミスミソウ
ミスミソウ
フクジュソウ
フクジュソウ
アズマイチゲ
ショウジョウバカマ
フキノトウ
ダンコウバイ
コウバイ
ミツマタ
サルトリイバラの枝
マンサクにとまるシジュウカラの♂くん
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