かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

雪の後の冬の大三角

2023-02-12 05:06:07 | 日記

太平洋側の当地でも、一昨夜は20センチの「大雪」となったが、昨日はよく晴れて気温が7℃を越えたため、雪解けが進む。今日も10℃まで上がる予想だが、明日からはまだ寒い日々が続きそうだ。

昨日はよく晴れた。日が暮れて20時を過ぎると、今の時期は南空にオリオン(ベテルギウス)、おおいぬ(シリウス)、こいぬ(プロキオン)の一等星たちをつないだ「冬の大三角形」があらわれる。

久しぶりに、シリウスソフトで比較明合成を作成した。ソフトフィルターのまま撮影したので、太い軌跡となって、これはこれで味がある。

オリオンも冬の大三角も、奇跡となっても目立っているから、クイズにしても正解者が多いだろう。

やはり、酒を飲まないと眠れない。Youtubeで落語やらじるらじるの聞き逃し番組を耳元で聴いてうつらうつらするもすぐに目が覚める。

とくに、Youtubeは、しょっちゅう広告が邪魔をするので、おちおち寝てはいられない。全く腹立たしい限りである。(課金すれば、広告なしにできるのだろうか、まだ知らない、どっちにしても腹立たしい。)

午前3時には、布団をたたんでコーヒーを入れる。ベランダに出てみると、20歳の更待月が煌々としていた。

そういえば、この月の周りに朝方、うしかい座のアルクトゥルス、乙女座のスピカ、しし座のデネボラをつなぐ「春の大三角形」がお目見えしていることを忘れた。月の明るさに負けてしまうかもしれないが、今度撮ってみよう。

晩に「冬の大三角」、朝に「春の大三角」、両者拮抗して冬は春に主役を譲る。

 

     プロソフトンA仕様 F3.5 10秒 ISO400  20時10分

 

 

冬の大三角(子犬のプロキオン、大犬のシリウス、オリオンのベテルギウスを結ぶ線)

 

 

      冬の大三角の20分間の軌跡(シリウス 比較明合成)

   

 

20.6才 更待月(ふけまちつき)の月が、午前3時21分の南の黄道に輝く

 

 

 

 

 

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鹿島槍・展望山行

2023-02-11 13:12:41 | 日記

田淵行男さんの写真集「安曇野」のアルプス展望写真の影響で、四月に1週間ばかり大糸線界隈を歩き、残雪のアルプスを堪能しようと考えている。

目当ては、信濃大町近辺からの常念岳・鹿島槍ヶ岳、仁科三湖周囲の低山からの鹿島槍ヶ岳、白馬周辺からの白馬三山だが、何と言っても鹿島槍ヶ岳。深田久弥さんが大好きだった山。

深田さんの言葉を借りると、

「北槍と南槍の両峰がキットとせりあがっていて、その二つをつなぐ、やや傾いだ吊尾根、その品のいい美しさは見飽きることがない。」

ということだが、安曇野のから鹿島槍の双耳峰は、深田さんが言う「やや傾いだ吊尾根」にはみえないので、やや精彩に欠けると思った。

深田さんは同じ百名山の記述で、

「魅力は何と言っても両槍とその間の吊尾根の美しさだが、ことにこの山を真横から見るより、斜めか、あるいは縦に眺めた方が、いくらか冗漫に思われる左右の稜線が縮まって、いっそう引き締まった美しさになる。」

と語る。安曇野から眺めた鹿島槍は、山を真横から(東側から)見ていることになり、やはりやや引き締まりに欠けるという見方に同感できる。

昨日、たまたま昨年放映されたNHKBSPの「山女日記3・孤高の女・鹿島槍ヶ岳」をみていたら、鹿島槍を

種池小屋や冷池小屋方面の縦走路、つまり鹿島槍を南側の縦方向から眺めた映像が頻繁に映し出されており、思わず「これだ!」と快哉をあげた。

そうなんだ、オイラが二十歳の頃初めて歩いて鹿島槍ヶ岳に向かったコース、すなわち扇沢から柏原新道をたどって種池山荘にのぼり、そこから爺ヶ岳から冷池小屋にかけての縦走路から臨む鹿島槍ヶ岳こそ、深田さんもオイラも鹿島槍の美を感じずにはいられないビューポイントであることを確信した。

 

そんなことで、安曇野からの鹿島槍もいいが、やはりまたあそこに行かねばならない、とまた課題が増えた。

扇沢~種池小屋(テント泊)

種池小屋~冷池小屋(テント泊)

冷池小屋から鹿島槍往復(テント泊)

冷池小屋~種池小屋(テント泊)

種池小屋~扇沢

とのんびりとした計画を立てれば、好天にも出会え、星空写真もいけそうなので、一眼と三脚を担いでいこう。なお、この稜線からのビューポイントは鹿島槍ヶ岳だけではない、稜線から西方向に「剣岳」それも、あの池の平や仙人池から望む「裏剣」のアルペン的容姿に出会うことができる。晴れたら、剣に沈む夕日にも出会えるだろう。

 

ただ、テント場は20~30張とそれほど広くはなさそうだ。混雑だけは御免なので、季節を選びたい。

 

この山を思うと、百名山冒頭にもある三好達治さんの歌がいつも口に出る。

昼の雲

舟のさまして動かざる

鹿島槍てふ

藍の山かな

 

 

 

     .

     田淵行男「安曇野」所収 鹿島槍(左の三つコブは爺ヶ岳)

 

 

     以下NHKBSP「山女日記3」から

 

     

 

 

     

 

 

 

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春の雪

2023-02-10 18:59:57 | 日記

冬型配置の日本列島に低気圧が通過することで、太平洋側の地域にも雪を降らせている。立春を過ぎれば、季語からして「春」になるのだが、梅もセツブンソウも咲かない東北にあっては、まだ春は遠い。そう、感じさせる雪が昼頃からしきりに振り出してきた。

冷たい冬空にかかわらず、庭向こうの銀杏の木に、いつもどおり雀たち五、六羽やって来ては、冬の間時々ベランダに撒くお米を待っているようであった。まんまると膨らんで、ときどき吹いてくる冷たい風をしのいでいる風であった。なんでも、スズメたち冬の間、寒さに抗して太るのではなく、羽を上手に膨らませ、空気の層をつくって「暖をとって」いるそうな。

でも、やはり雪が降りてくると、濡れたくはないと見えてお宿にしている向こうの古家の屋根下に避難していった。今頃、家族もご近所さんも総出となってオシクラマンジュウをしながら、辛い季節をやり過ごしているのだろう。

朝から、ニューズもワイドショーも関東地方に降る「微雪」を、まるで大災害が到来しているような調子でまくし立てている。北国のヒトからしてみれば笑ってしまうのだが、そんな番組に付き合っていられないから、すぐに、テレビを消してしまう。

今日の雪は、また直ぐに融けて、暖かな日差しがもどってくるのだろう。それを繰り返すと、もう正直な春がやってくる。

電源を入れないオコタの上で、四月の安曇野旅行の計画を練り続ける。田淵さんの写真集を開いては、古い「山と高原地図」にアルプス展望地をマークする。桜、梅、杏がいっせいに咲いているだろう風景を想いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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二月の森の応援団

2023-02-09 19:55:07 | 日記

青葉の森の散策のお供として、アツアツのお湯を入れたサーモボトル、スティック入りコーヒーとシュガー。それと粉末のポタージュスープ。お気に入りはコーンスープだが、さまざまのものが出ているので、楽しんでいる。

歩きの途中、木のベンチを見つけたらザックをおろし、まずサーモマグにスープを入れる。小さなスプーンでかき回しフーフー言いながらいただくと、次第に体が温まる。飲み干したら、カップの掃除を兼ねて白湯を入れていただく。その後が、コーヒーなのだが、スープにクリーム系の余韻が残されていたとしても、コーヒーはミルクコーヒーとしてもいただくことがあるのだからクリームの匂いは、まったく違和感がない。

カラダが全く温まったら、マグカップやボトル、ゴミををそそくさとザックにしまい込んで散策再開。

今度、パンを一片ほど持参してポタージュスープに絡ましていただいてみよう。青葉の森のほんの些細な休憩ではあるが、山の行動食の研究も兼ねている。

ポタージュ系のスープの数々は、冷えた体の応援団だ。

 

 

 

     

 

     

 

     

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おーい、もうすぐ目覚めのときだよ

2023-02-08 19:15:35 | 日記

やっと日中の気温が10℃前後に推移してきた。それでも、まだ、この先は春のお彼岸まで何度か寒さをぶり返すのだろう。ちなみに明日は、4℃とでていた。

日差しが出て、風も穏やかなので、青葉の森を久々に歩く。「マンサクはまだかな」と空を見回しても、春真っ先に降りてくる黄色い妖精たちにはお目にかかれなかった。

それでも、コブシの毛玉は少し膨らんでいるし、スプリングエフェメラルのセリバオウレンやタチツボスミレの葉はすでに雪のない地上で待機していた。木の枝先の芽も赤らみ始めたものいる。

あとひと月、セリバオウレンから始まって、あっという間に青葉の森の春が始まる。その、予兆のような静かな気配が、時々日が射す森に充溢していた。

植物のサーモメーターは、どこから春の熱量感じ取るのだろうか。根っこが動物の脳の働きをしていると聞いたことがあるが、芽吹きの司令室もそこにあるのか。三月下旬から、あれだけ地上を埋め尽くすように這い出でるカタクリなどはまったく、地上に目を出していないが、地中で何を感じ、何を思っているのだろう。

これから週に1、2度青葉の森の観察してみよう。今年は、スプリングエフェメラルたちをしっかりマクロ撮影して、短い彼女たちの春をとらえよう。チョウも羽虫ももうすぐ目覚めるだろから、一緒にだ。

 

    

    あったかそうなコブシさん

 

    

       いつも忘れるが2回3出複葉が、セリバオウレンさんでいいんだよね。

       1回3出=キクバオウレン 3回3出=コセリバオウレン とか

 

    

       ハート形のロゼッタは、タチツボスミレさんに違いない

 

    

       なんの木なんだろう。同じ道を歩いていればあとで分かるだろう。

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