かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

フォト歌集とフォト俳句の二刀流でいこう

2023-02-06 12:35:07 | 日記

あっという間の出来事だったが、今日をもって「日本百名山 MY SONGS」を歌い終えた。拙いながらも、深田さんの百名山を読みなおし、オイラの登頂記を読み直し、深田さんにはまことに僭越ではあるが、二人の想いを一山一首づつ歌にしてみた。こつこつと歌いながら、二百首は越えたので、これから文法の誤りや表現の入れ替えなど「推敲」を重ねて、満足のいく歌集を作っていこう。

フォト俳句ならぬフォト歌集なんか作れたら楽しそうだ。

今後とも、山にはカメラとメモ帳を持参して「山の歌」をコツコツと詠んでいこう。

しかし、本ブログは、「出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記」としているので、本来なら「俳句」のほうが親和性があるので、今後は、「フォト俳句」も学びながら、どんどん作って載せていこう。

先週撮ったハクチョウとユリカモメの写真に編集ソフト「ペイント」を利用し、句を書き入れてみた。一枚の写真には、やはり短い句の方が似合うようだ。もちろん、句に書ききれないメッセージが浮かんだ場合には、三十一文字の歌を書き入れてもいいのだろう。

拙いながらも、オイラも二刀流でいこう。

 

 

     

 

     

 


  日本百名山 MAY SONG                100 宮之浦岳 (みやのうらだけ・1936米)

 

【深田久弥・日本百名山から】

「俗に屋久島は、『一と月に三十五日雨がふる』とさえ言われている。だからはるばる登山に出かけて行っても、晴天に恵まれることはめったにないそうだ。私は幸運にもそれに恵まれた。昭和十四年(一九三九年)十二月という冬の季節を選んだのも幸いしたのだろう。」

「鹿の声を聞きながら明かした翌朝はまたも快晴、屋久笹と石楠花との入り混じったのんびりした道を登って、宮之浦岳の頂上にたった。頂上の近くは三十センチほどの雪が積もっていた。見渡すばかり山ばかりで、その山の向こうは海である。今までどこか深い山の中を歩いている気がしたが、頂上から取り巻く海を眺めて初めて海の真ん中にある島にいるのだと悟った。宮之浦岳は海岸のどの村からも見えない。したがってこの頂から見えるのは山と海ばかりである。」

屋久島の 雪の絶頂踏みながら ただただ山と海 見晴かす

 

【深田日本百名山登頂の思い出・再掲】

屋久島の最高峰宮之浦岳は、九州の最高峰でもあるが、1998年11月の勤労感謝の日をはさんだころに、そして2018年11月の勤労感謝の日をはさんだころに、どちらも同じコースを歩いて、山頂を踏んでいる。

白谷雲水峡を起点として縄文杉経由で淀川に下る2泊3日というコースで、「ひと月に35日雨が降る」という笑い話があるほど雲に覆われる日の多い屋久島の峰々だが、いずれもお天気に恵まれた楽しい山歩きだった。

1998年は単独行であったが、20年後の2018年11月は、石垣島在住が縁で知り合った仲間とその家族総勢九人とおおぜいでの山歩きだったが、毎日が宴会でおおいににぎわい、案内したみんなが登頂を歓んでくれ、ありがたかった。

ただ、屋久島が世界遺産に登録されて以降、登山者は増え、2000円という入山料を徴収され、縄文杉周辺はウッドデッキが施され、原始の趣が薄れていたのがすこし残念だったが、歩いたコースと踏んだ山頂は、屋久島の縦横に走る歩道と山岳の一部にすぎず、ほかの山域にはまだまだ静かで原始のたたずまいの森が残されているのだろう。それに、歩いた季節も11月末だけと、オイラは屋久島の魅力をほんの一部しか知らないのだと思う。

ふもとは亜熱帯、山頂付近は北海道並みの気候という、いわば日本列島の自然が凝縮され、ヤクザルやヤクシカもヒトと共存し、森羅万象の気配が満ち満ちた屋久島の森と山々の魅力は尽きない。

アルプス、北海道と思い残しの山を一通り終えたら、オイラはこの島に長期滞在して、思う存分山歩きを楽しみたい。

 

 

 

     

              ウィルソン株

     

           縄文杉

     

屋久島の杉の香りに包まれて夢みごこちに余生と暮らす

 

 

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