かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

二月はお天気から始まって

2023-02-01 18:31:20 | 日記

晴れて、南寄りの風が吹いて、気温が10℃近くまで上がった。久しぶりに、広瀬川沿いを1時間ばかり歩く。

毎年、河原の一角に早咲きのオオイヌノフグリ花が咲くので立ち寄ってみたら、やはりもうちらほら咲いていた。1月中には咲いていただろうに、このところの寒波で、オイラのほうが訪問を怠っていたので、例年より早いのか遅いのか判然としない

 

 

もうひと月もすればあちこちに群生するので、あまり目に留まらないが、色彩のない厳冬期に瑠璃色の花は貴重であり、もっと美しく撮ってやりたい。しっかりしたマクロレンズで撮れば、もっと美しいのに、スマホに百均マクロレンズをつけて手持ちで撮った。

こんなに早く咲いて、もう花粉らしきものもこぼれていた。こんなに早く誰が媒介するのだろう。虫の姿は見えないし、風媒花とも思えない。調べておこう。

 

 

さて、そろそろ「立春」だ。寒波は何度かぶり返すかもしれないが、地上の宝石たちはそろそろ目覚める頃合いだ。天気がよければ、毎日でも野に出て観察と記録をていねいに行おう。

 

 

 

 

 

 

 


 日本百名山 MY SONGS  97 阿蘇山(あそさん・1592米)

 

【深田久弥・日本百名山から】

「阿蘇の規模は世界一と言われる。中学生の頃、その旧噴火口の中に町や村があり汽車が走っていると教えられたが、想像できなかった。後にそれが陥没火口であることを知ったが、東西四里、南北六里という広さは、やはり想像では実感が来なかった。」

「もし阿蘇山の範囲にこの拡がりをも含めるとしたら、それこそ日本一の大きな山になる。が普通阿蘇山と呼ぶときには、カルデラの中の火丘群が指される。根子岳、高岳、中岳、杵島岳、烏帽子岳の五岳である。」

 

火の国の阿蘇のカルデラただ中に町あり汽車も走ってる

 

【深田日本百名山登頂の思い出・再掲】 

いつだったか、福岡空港から離陸した飛行機の窓から阿蘇の外輪山を眺め、その巨大さに驚いた。まるで九州の半分が火口であるかのような錯覚にとらわれた。

1999年の秋、大分からのレンターカーで仙酔峡までやってきて、パーキングで車中泊。翌朝最高峰の高岳(たかだけ・1592m)と中岳(なかだけ・1506m)、火口東展望所を周回している。

その後、2005年頃だったか、阿蘇の外輪山を時計の反対まわりに100k走る、阿蘇スーパーカルデラマラソンのため熊本入りした機会に、レースの前日再び中岳、高岳に登ってから阿蘇の火口を見物し、草千里浜を散策している。あのころは、100kマラソンの前日も翌日も登山していたのであり、50代になって元気いっぱいの時代だった。6月の阿蘇にもミヤマキリシマも咲いていたのを思い出している。

2019年、石垣島からの自転車による北帰行のコースは、宮崎の高千穂峡から熊本の阿蘇の外輪山をかすめて大分の竹田市に下るというものだった。

4月に入ったというのに阿蘇高森に下るトンネル道でオイラは凍えてハンドルを握る手はガチガチになっていた。早く寒い高所から離れたかったが、広大な阿蘇カルデラの中にある高森の町並みと高岳などの昔歩いた山並みを展望できる場所に自転車を止めて、しばらくは懐かしい山並みを眺めていた。

    

    

同じ日の午後、竹田の岡城址から阿蘇の山並みを眺めた。午前中あそこから一気に下って来たのだ。桜の咲く城跡から望む阿蘇の青い山並みは、遥か彼方に聳えていた。

 

平成の終ひの四月一日に 凍えて阿蘇と別れけり

 

コメント