かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

富士山後遺症

2024-09-10 16:05:50 | 日記

富士山から帰った翌日から高熱が続き、三日間ばかり寝込みんだ。今日の昼になってようやく平熱に戻り、布団をたたんだ。

38℃の高熱、喉の痛み、咳、たん、倦怠感といまだ収まらないとされるコロナの症状とそっくりなので、「しまった!富士山での満員で山小屋やバスで感染したか!」と不安になり、いくつかの「発熱外来」を検索したが、「予約制でも1時間半以上の待ち時間」や「あらかじめ検査キットで陽性の方に限る」など、患者に寄り添わない医療機関が目立った。

それではと、高熱を押して街の薬局で新型コロナ抗原検査キットを1,900円くらいで買ってきて、唾液を試薬にかき混ぜてテストカセットなるものに垂らして15分待ったら「陰性反応」がでた。100%信用できるかというとそうではないらしいが、三日間も高熱を発していれば唾液はコロナウィルスで蔓延しているであろうから、「コロナには罹っていなかった」と自分に言い聞かせた。それから熱は少しづつ下がり始め、現在にいたるという具合なのであるが、富士山でご来光を仰ぐために気温10度前後の屋外に1時間も過ごしたり、ヨレヨレの登り下りをしたことが、体の抵抗力を奪い、何らかの病の原因となったことは間違いないだろう。

おかげで、今日10日の期限まで2回分残っていた「18きっぷ」は未使用のままとなり、どこにも行けなかった。まあ、富士山登山往復用に購入したもので赤字にはならなかったが、庶民感情としては少し悔しい夏休みだったといえる。日光往復分、裏磐梯日帰り(磐梯山ほか)、二本松日帰り(安達太良山)などいろいろ温めていたプランががおジャンになった。

さて、何とか体力の回復し、涼しくなりつつある秋の山に向き合いたいが・・・ああだるい、咳もまだ・・少し様子見か。

 

 

 

   コロナ抗体検査陰性(Tラインも表示されれば陽性だとか)

 

 

 

 

 

 

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富士山全コース踏破で卒業宣言

2024-09-07 11:52:03 | 日記

一昨年9月、最後の富士登山をしようとまだ歩いたことのない須走コースをできるだけで麓からと馬返しから歩き、五合目で一泊、翌日未明から歩いて吉田に下る日帰り登山を企てたが、一日中雨のため頂上をあきらめ、六合目の長田山荘のところから五合目吉田口までのトラバース道を歩きそのまま吉田の古道をくだり浅間神社までの遊歩道を歩き通した。ずうっと美しい緑に包まれ難路もなく、歴史も感じ、実はこんな富士山との関わりが、今後の「富士山の歩き方」なのかもしれない。

話を主題に戻すと、その須走コースをおととい、昨日七合目の小屋一泊で歩き通し、晴天の山頂に達した。もう4度ばかり最高峰の剣ヶ峰を踏んでいるので、そこは省略し、白山岳下で剣ヶ峰を仰ぎながらしばらく休んだ。と言うよりもそんな元気が残っていなかったというのが正直なところ。


下りは須走下山コースを降りたが、もう膝はガクガクで、十年前にまでには感じなかった富士山の大きさを感じ入った。やはり富士はわが心の神なのだ。
 
吉田口からはじまって、須山、御殿場、富士宮、村山道、精進湖、船津道おもに麓から頂きをめざし、50代初頭は、富士吉田市役所から頂上までの富士登山競走をわずか4時間30分で完走(登)した。
この二日間の富士登山は、そんな往時の面影がないほど、ヨレヨレとして無残なものだった。
もう山頂をめざす富士登山は卒業とすべきだろう。また、もはや富士は外国の山かと見紛うほど外国人とくに英語圏のヒトビトがふえた。外国人が富士に興味を持ってくれることはありがたいが、英語圏、中国圏のヒトビトはグループだと、のべつまくなく大声で話しているので、うるさくてかなわん。もう騒音の山は御免被りたい。
ということで、冒頭に記したような静かな富士山の楽々ルートを訪ねながら、死ぬまでわが神なる富士に関わっていこうか。

2024.9.6富士山見晴館からのご来光。



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鳴子温泉まで

2024-09-04 09:17:09 | 日記
すこし涼しくなってお湯の恋しい季節が近づいてきた
陸羽東線湯けむりラインのどこかの湯に浸かろうと、出かけたら、鳴子温泉から先の新庄駅までの路線が不通となつていた。7月末の豪雨により土砂崩れがあったとのこと。
もう近年は、日本全国、津々浦々、毎日のように、あちこち災害が起きてその都度どこそこの電車が止まっているなんてニュースが流れており、もう7月末の豪雨なんて記憶の地層に埋もれてしまっていた。湯けむりラインが「鳴子温泉行き」となっていて、事の次第を知ったのは、恥ずかしながら陸羽東線の
気動車に乗ってからであつた。
湯けむりラインは、まだ回復の見込みが立っていないとのことで、お気に入りの中山平温泉にも当面行けない様子だ。最近の「国鉄」は、不採算路線の復旧工事を損得で考える傾向にあり、陸羽東線鳴子新庄間も、廃線危機の「米坂線」のようにならんか心配ではある。
そんなことで、昨日は鳴子温泉のお湯で午後を過ごすことになったのだが、平日とはいえ温泉街は閑散としていて、温泉街を歩いているのは、このオイラとどう見ても地元の関係者だけというありさま。お気に入りの湯宿の湯に小一時間ばかりに浸かってみたが湯客はこのオイラばかりと、鉄道の廃れも気になるところだが、名湯の誉れ高い鳴子温泉の閑散も気になるところ。ましてや、鉄道の音の絶えた、その先の温泉地に果たして「明日」があるのか、おおいに心配ではある。(いつも日帰りで、お金を落とさないオイラが言う立場ではないか?)



湯は閑か


客車も閑か


稲熟れて

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年寄りにやさしい青空文庫アプリを繙きながら、風の又三郎を読む

2024-09-01 18:40:34 | 日記

最近のスマホ用青空文庫アプリ、なんて字が大きいんだろう。これじゃ、80,90歳になっても読み込めるだろう。9月1日は、勝手ながら「風の又三郎の日」と決めている。

この青空版テキストは、岩波文庫の童話集を底本にしているみたいで、童話の始まりに「9月1日」の表記がないが、ちくま文庫全集版には「9月1日」から「9月12日」までの物語となっている。風の又三郎は、たしかに今日9月1日はじまりなのだ。

読むたびに発見があり、新鮮な賢治さんの童話。

 

今日は、9月4日、日曜の章のこの文章に惹かれた。人間離れした感覚ではある、

・・・・

風が来ると、芒(すすき)の穂は細い沢山の手を一ぱいのばして、せわしく振って、

あ、西さん、あ、東さん。あ西さん。あ南さん。あ、西さん。」なんて云ってゐる様でした。

・・・・・

 

 

 

 

 

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