一昨年9月、最後の富士登山をしようとまだ歩いたことのない須走コースをできるだけで麓からと馬返しから歩き、五合目で一泊、翌日未明から歩いて吉田に下る日帰り登山を企てたが、一日中雨のため頂上をあきらめ、六合目の長田山荘のところから五合目吉田口までのトラバース道を歩きそのまま吉田の古道をくだり浅間神社までの遊歩道を歩き通した。ずうっと美しい緑に包まれ難路もなく、歴史も感じ、実はこんな富士山との関わりが、今後の「富士山の歩き方」なのかもしれない。
話を主題に戻すと、その須走コースをおととい、昨日七合目の小屋一泊で歩き通し、晴天の山頂に達した。もう4度ばかり最高峰の剣ヶ峰を踏んでいるので、そこは省略し、白山岳下で剣ヶ峰を仰ぎながらしばらく休んだ。と言うよりもそんな元気が残っていなかったというのが正直なところ。
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下りは須走下山コースを降りたが、もう膝はガクガクで、十年前にまでには感じなかった富士山の大きさを感じ入った。やはり富士はわが心の神なのだ。
吉田口からはじまって、須山、御殿場、富士宮、村山道、精進湖、船津道おもに麓から頂きをめざし、50代初頭は、富士吉田市役所から頂上までの富士登山競走をわずか4時間30分で完走(登)した。
この二日間の富士登山は、そんな往時の面影がないほど、ヨレヨレとして無残なものだった。
もう山頂をめざす富士登山は卒業とすべきだろう。また、もはや富士は外国の山かと見紛うほど外国人とくに英語圏のヒトビトがふえた。外国人が富士に興味を持ってくれることはありがたいが、英語圏、中国圏のヒトビトはグループだと、のべつまくなく大声で話しているので、うるさくてかなわん。もう騒音の山は御免被りたい。
ということで、冒頭に記したような静かな富士山の楽々ルートを訪ねながら、死ぬまでわが神なる富士に関わっていこうか。
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2024.9.6富士山見晴館からのご来光。