誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

竜胆

2012-11-22 06:20:53 | 日記
竜胆(リンドウ科)花言葉は、正義。秋草の中でも竜胆は、秋の天と対峙しているような色を誇つている。それは早春に咲きだす犬ふぐりの花が早春の空の色をしているのと似ている。深秋の空の色そのままに咲くこの花は、秋の七草の仲間入りしていないのが不思議なくらいである。竜胆はアフリカを除く全世界に分布していて、日本にも自生している。栽培種は咲きっぱなしで、しかも花を頂部だけでなく、葉の付け根にも多くつけているが、野生の風情には欠けるきらいがある。白い花のものを笹竜胆と呼ぶ。笹竜胆は花期がやや遅れて晩秋のころに咲く。「竜胆や厳頭のぞく剣岳 水原秋桜子」「稀といふ山日和なり濃竜胆 松本たかし」「竜胆や山路に入りて山隠る 下村ひろし」「壺の口いっぱいに挿し濃竜胆 川崎展宏」「したたりて一壺をみたす濃竜胆 渡辺千枝子」「竜胆や夕映きそふ岳いくつ 中村信一」「竜胆を畳に人の如く置く 長谷川かな女」「りんどうに白雲うごき薄れけり 柴田白葉女」「竜胆のこの径夢に見たる径 橋 石」「朝市や竜胆ばかり抱え売り 中西舗土」「りんだうや机に倚れば東山 岡本 眸」「竜胆や声かけあひてザイル張る 望月たかし」「竜胆や風のあつまる峠口 木内彰志」「山上のことに晴たる濃竜胆 池上浩山人」「旅人を濡らせる雨に濃竜胆 下村槐太」「壺の口いつぱいに挿し濃竜胆 川崎展宏」同類に笹竜胆、深山竜胆がある。「濃竜胆 雨に打たれて 凛と咲く ケイスケ)