初日。元旦に昇る太陽。太陽は一年の時間を司どる天体であり、初日は新しい一年の象徴。この太陽とともに一年間がめぐる。太古の昔から人々は一年の幸福を願って初日を拝できた。「正月や歯朶をかけたる軒の柴 松瀬青々」「真あることは廃るる世二生きて 我は祈らむ よき年よ来よ 岡野 弘彦」「山茶花にひかり降る午後縦長の切手貼られし手紙の届く 栗木 京子」「子と我に両手広げる水平線その日の青に染まる心は 俵 万智」「「いま生きて此処に在ること去年今年 矢島渚男」「「進退の進一身に冬の蛇 宇多喜代子」「福島の銘酒くさぐさ年酒とす 小沢 實」「おもしろやことしの春も旅の空 松尾 芭蕉」「バスを待ち大路の春をうたがわず 石田波郷」「麗しき春の七曜またはじまる 山口誓子」。昨晩は行く年来る年、除夜の鐘を聞いてから眠りにつく。6時に目覚めたので、朝食をと考えているうちに、長女が、朝食を持参してくれたので、そのまま新年を祝う。ほかに、清酒2本(浦霞;久保田)もそえてあつた。我が家では、最初に長女、2年後に長男が誕生したが、長女は流産で亡くしたので、家内は丁度同じ歳の長女が我が娘の様に御付合いをしていたので、何時も何かと面倒を見て頂いている次第です。そして何の苦も無く新年を迎えることが出来ました。(幾歳を超えられかは わからねど 云うにはあらず ことごとく皆 ケイスケ)