サルスベリ(ミソハギ科)花言葉は、雄弁;潔白。中国南部原産。落葉高木。日本へは遅くとも江戸時代初期に渡来していると言われる。幹の高さ3~7m。葉は対生し、革質の楕円形。’7~9、枝の先に小さな六弁の円錐状に蜜につける。花弁は円形で縁に不規則なフリルが入る。花色は桃、紅,紫紅色、白色など。果実は径約1㎝の楕円状球形である。木の肌が滑らかで猿も滑り落ちるというところから「猿滑り」の名がある。中国名「紫薇」。漢名「百日紅」というように、花期が長いのが特色。◎日盛りに咲く百日紅は生命力に満ちており、その強さや華やかさが詠まれれる。名句鑑賞に「女来と帯纏き出づる百日紅 石田波郷」「百日紅ごくごく水を呑むばかり 石田波郷」「咲き満ちて天の簪百日紅 阿部みどり女」「百日紅乙女の一身またゝく間に 中村草田男」「百日紅この叔父死せば来ぬ家か 大野林火」「才よりも愛に乾杯百日紅 丸山佳子」「さるすべり美しかりし与謝群 森 澄雄」「さるすべりしろばなちらす夢違ひ 飯島晴子」「寺もまたいくさにほろぶ百日紅 石田勝彦」「百日紅遠目の色となりにけり 綾部仁喜」「百日紅死はいちまいの畳かな 斎藤慎璽」「道化師に晩年長し百日紅 仁平 勝」「さるすべり暫くありて妻応ふ 田中良次」。(百日紅紅ほとばしる霧のあと ケイスケ)。