チダケサシ(ユキノシタ科)花言葉は、まつすぐな性格。草丈40~100㎝。花期6~8月葉根生。互生。特徴細長い複総状花序に小さ花が多数つける。生育場所は湿地や湿った草原。分布地は本州~九州。茎の頂に細長い複総状花序または円錐花序を作り、白色または淡紅色の小さい花を多数つける。花序は同属の他種に比べて主軸が長く,側枝が短く、その先が立っている。花弁はへら状線形で雄蕊よりも長く、雄蕊は10本、雌蕊の花柱は2本、果実は蒴果で縫合わせ線に沿って、腹側で裂開する。葉は2~4回奇数羽根状複葉で、小葉は卵形、または倒卵形で、長さ2~4㎝、先は尾状にとがらず、縁には重鋸歯がある。和名は細くてかたい茎に食用キンコのチチタケ(チタケ)を刺して持ち帰ったことによる。この花を詠んだ句は見当たらない。(小川にて釣り上げたる鮎2匹チダケに刺して持ち帰る。夕餉の一膳に花添えて。ケイスケ)
唐糸草(バラ科)花言葉は、深い想い。バラ科の多年草で、吾亦紅と同属異種。本州中部の雪の多い鉱山帯から亜高山帯の草原委生え、観賞用に庭に植えられ、切り花にもされる。草丈30~100㎝、地ぎわから羽状複葉を多数出す。小葉は4~6対、縁に楕粗い鋸歯がある。8~9月、茎の先に長さ約10㎝の紅色の花序をつけ下垂する。花は花序をつけ、下垂する。花は花序の先か元へ咲き進む。雄蕊は6~12個、花糸が長い。、これを絹糸にたとえて、「唐糸草」の名がある。唐糸は絹糸のことである。「京染の糸のひといろ唐糸草 伊藤敬子」「ひと足ごと礫崩るる唐糸草 伊藤敬子」「からいと草と聞いて二度ほど頷いて 坂巻順子」(唐糸草ずしりと霧をうけとめる ケイスケ)。
ブツソウゲ;仏桑花(アオイ科)常緑低木。原産地不明だが古くに沖縄に伝わる。江戸時代に琉球から江戸に何回か持ち込まれたが栽培に成功しなかったという。高さⅠm。葉は互生し、卵形で縁に粗い鋸歯がある。’~9月、新しい枝の脇に木槿に似た漏斗状の花を開く。雄蕊は融合して筒となり花の外に突き出し、先端は五個に裂ける。花の色は赤、黄、白など。ハワイなどで品種改良された園芸品種が「ハイビスカス」の名で夏の鉢物として流通する。トロピカルなイメージの華なやかな花である。中国名「木槿」漢名「仏桑花」。「妹が居やことにまつかき仏桑花 篠原鳳作」「海の紺ゆるび来たりし仏桑花 清崎敏郎」「トルソ―ぬっと壺中より立ち仏桑花 八木三日女」「寺院ありハイビスカスの咲く中に 星野 椿」「恍惚と旅の寐不足仏桑花 渡邊千枝子」「仏桑華垣の家に棲む婆アひとり 玉城 周」「古墳の村風きびきびと仏桑花 今村潤子」「赤屋根の漆喰いしるし仏桑花 堀 古蝶」「屋根ごとに魔除獅子置き仏桑花 轡田 進」「家よりも墓ひろびろと仏桑花 深見けん二」「村人にハイビスカスの長き舌 有馬朗人」「紬織る筬の間違やハイビスカス 細川普士子」「仏桑花爆心に咲き喪の季節 下村ひろし」「「渚まで続く白砂や仏桑花 古賀まり子「仏桑花華遺影三つ編ばかりなり 福田甲子雄」「防津に黒潮やすむ仏桑花 矢島渚男」「街騒に遠き寺苑の仏桑花 松本可南」「仏桑花兵の骨いま星の砂 白鳥 峻」「酔へばすぐ踊る島人仏桑花 蓮井いく子」「ハイビスカス鬼も希望も沖より来 石井五堂」。(仏桑花 南国の夏も終わりを告げる花 ケイスケ)。
シモツケソウ;下野草(バラ科;シモツケソウ属)花言葉は、ひそかな恋;自由。関東地方以西の山地の日あたりの良い草地などに満たれる。根茎は太く、草丈30~80㎝、葉は羽状複葉で、長い葉柄をもつ。7~8月、径4~5㎜の小さな花が散房状に多数つく。花色は淡紅色で、3~5弁である。花が繻線菊に似るが、繻線菊は同じバラ科だが別属で低木。花容がよく似た鳥足升麻はユキノシタ科の多年草。「下野草登路たちまち霧がくれ 平賀扶人」「しもつけ草蕾一粒づつ弾け 田上悦子」「下野草雲の如くに咲いてをり 飴山 実」「夫婦句友しもつけ草を咲かせけり 松崎鉄之助」「下野草雲の中よりリフト見る 加藤耕子」「繻線菊や富士を繃く道やはらかく 古舘曹人」「しもつけの花を小雨にぬれて折る 成瀬正俊」。今朝は曇天で蒸し暑い下野草を書くのにも僅かな漢字が出て来ない。自由でも不自由な朝もあるものか?(今朝のつゆ白きは塵のない証拠 ケイスケ)。
ギボウシ:(ユリ科)花言葉は、沈静、静かな人。大葉擬宝珠;小葉擬宝珠、乙女擬宝珠などがあり、いずれも多年草。本州各地に生え、観賞用に江戸時代より栽培される。若葉や蕾は食用。高さ10~60㎝、葉は地ぎわから生え、卵円形、心臓形、広線形などで、先端が尖り、多くは葉柄をもつ。6~7月、葉間から花茎を抜き出し、長さ約5㎝の漏斗状の花を総状につけ、下から順に開く。一日花である。花色は白色、淡紫色、紫色など。蕾が橋の欄干につける擬宝樹に似ていることからこの名がついた。●梅雨空の下でも、夏の陽光の下でも涼しげな感じのする花。うつむき加減に咲く様子は、控えめで清楚である。「ぎぼし咲き海霧蛾むしばむ一墓標 金尾梅の門」「石の窪雨たゝへし花ぎぼし 勝又一透」「八朔の雨の音かな擬宝珠咲く 吉田鴻司」「玉簪花や葉を抜き避ける花の時 三 伍」「這入りたる虻のふくるる花擬宝珠 高浜虚子」「花売りの擬宝珠ばかりの信濃処女 橋本多佳子」「草刈も影もさやけし花擬宝珠 藤田湘子」「雨雲の沖に詰まりて花擬宝珠 山田美保」「庫裡ふたたび今につたえて花ぎぼし 関川とみ子」。(梅雨空は擬宝珠のもとに水ふくむ ケイスケ)
擬宝珠の花(ユリ科)花言葉は、静かな一;沈静。大葉擬宝珠,小葉擬宝̪珠、乙女擬宝̪珠などがあり、い裡ずれも多年草。日本、朝鮮中国、ほとんど本州各地に生え、観賞用に江戸時代より栽培される。若葉や蕾は食用。高さ10~60㎝、葉蜂ぎわからは生え、卵円形、心臓形、広線形、などで、先端が尖り、多くは葉柄を持つ。6~7月、葉間から花茎抜き出し、長さ約5㎝の漏斗状の花を総状つけ、下から順く。一日花である。花色は白色、淡紫色など。蕾が欄干につける擬宝̪珠にに似ていることからこの名がついた。◎梅雨空の下でも、夏の陽光の下でも涼しげな感じの摺る花。うつむき加減に咲く様子は、控えめで清楚である。「ぎぼし咲き海霧がむしばむ一里標 金尾梅の門」「石の窪雨をたゝへし花ぎぼい 勝又一透」「「玉簪花や葉を抜き避ける花の時 三 伍」「這入りたる虻のふくるる花擬宝珠 高浜虚子」「花売りの擬宝珠ばかり信濃処女 橋本多佳子」「草刈も影もさやけし花擬宝珠 藤田湘子」「雨雲の沖に詰まり子花ぎあぼし 山田美保」。「花売りの擬宝珠ありて信濃処女 橋本多佳子」「草刈も影もさやけし花擬宝珠 藤田湘子」「雨雲の沖に詰まりて花ぎぼし 山田美保」「庫裡ふたび今に伝えて花ぎぼし 関川とみ子」「這入りたる虻のふくるる花擬宝珠 高浜虚子」。(ほお庫裡ふたたび今に伝え擬宝珠かな ケイスケ)。珠簪花は多くある擬宝珠の一つであり、花に芳香がある。考証『初学抄』(寛永一八)『毛吹草』(正保二)以下に六月として所出。『通俗志』(定保二以前)『手挑灯』(延亭二)などに五月とする。中国の物語のなかで、笛の名人へ天女が投げた簪の落ちたあたりから咲いた花として玉簪花とよばれるようになった。葉は根ぎわに束生、漏斗状の花が総状花序となって横向きに開く。花冠は先端が六裂し淡紫の花を10個つける・玉簪花は多くある擬宝珠のげんしゅの一つであり芳香がある。(擬宝珠花かずかずありて花か香をる ケイスケ)
グラジオラス(アヤメ科)和蘭菖蒲;オランダアヤメ科グラジオラス属の多年草。南アフリカ原産の数種の交雑により作り出された園芸草花で、旧y紺で増える。剣状の葉の間から花茎を伸ばし下から上へと咲き登る。六弁の漏斗状の花は美しいく豊富で、赤、桃,黄、橙、白など。日本に導入されたのは江戸時代末期,「和蘭菖蒲」「唐菖蒲」と呼ばれた。切り花としても人気がある。夏咲が主だが春咲きもある。名は葉を劍に見立てて、ラテン語の「剣」の意。「まあいいか少しうるさいグラジオラス 川崎展宏」「グラジオラス手向けて嘉門次碑」「グラジオラスまつすぐ咲いて疎まれる 田邉香代子」「画用紙をはみ出すグラジオラス描きぬ 望月百代」「グラジオラス地豊かさが色に出て 渡辺紀子」「グラジオラス妻は愛憎鮮明に 日野草城」「刃の如くグラジオラスの反りにけり 佐久間彗子」「理科室の窓明るくてグラジオラス あざ蓉子」。(グラジオラス一夜の蕾ほぐれたり ケイスケ)。
ヒルガオ(ヒルガオ科ヒルガル属)多年草。花言葉は、やさしい情愛。日本、朝鮮半島、中国に分布し、明るい草原に生える。蔓性で他のものに巻きつき、6,7月頃、葉脈に直径5㎝程度の淡い紅花をつける。都会の空地などにも生え、金網に絡みついて可憐な花を咲かせるが、気に止める人もなく、どこか寂しげである。朝遅くに開き夕方にはしぼんでしまう。子供たちは、昼顔をむしると雨が降るといって、摘まんだりしない。浜昼顏は海岸線の砂地に自生して、砂の中に長い地下茎を張りめぐらせている。地上の茎も砂や岩の上を這い、丸くて厚いつやのある葉を出す。5月頃から淡紅色の花が上向きに咲く。九州や中国の南岸には熱帯牲の軍配昼顏を見ることが出来る。「ひるがをのほとりによべの渚あり 石田波郷」「ひるがをの花の輪海の角かくす 大野林火」「昼顔や線路が忘れられてゐる 細見綾子」「昼顏や捨てらるるまで櫂痩せて 福永耕二」「昼顏やふるさとを向く流人墓 藤原たかを」「浜昼顏烏賊焼く煙り今日も浴び 河野多希女」「昼顔に米搗き涼むあはれなり 芭 蕉」「子どもらよ昼顏咲きぬ爪むかん 芭 蕉」「昼顔や魚荷過ぎたる浜の道 桃 妖」「昼顔や夏山伏の峰伝ひ 支 考」「昼がほや子を運ぶ鼬 垣根より 召 波」「昼がほや煩ふ牛のまくらもと 蕪 村」「昼顔や行く人絶えし野のいきれ 凡 勅」「とうふ屋が来る昼 が咲きにけり 一 茶」「ひるがほを踏みて眺めぬ塩屋崎 前田普羅」「昼顔や流浪はわれにゆるされず 鈴木真砂女」「ひるがおに電流かよひゐはせぬか 三橋鷹女」「昼顔のああれは途方に暮るる色 飯島晴子」。8¥〈象潟の昼がほ紅をしぼりけり ケイスケ)。
イハタバコ科イハタバコ属の多年草、日陰の岸壁などに生える。根茎から~三葉を出す。葉質は柔ら句表面はしわがあるように見える。6~7月、花茎を伸ばし紅紫色の星形の花おつける。葉がタバコの葉に似ていて岸壁に生えるのでこの名がある。若葉は食用に、煎じて胃腸薬とする。(高澤昌子)山地の渓流沿いなど、湿った岸壁に生えるイワタバコ科の多年草。葉は長さ15~60㎝のゆがんだ楕円形で、光沢がある。7~8月、葉のわきから10~15㎝の花茎を伸ばし、数個の花を付ける。花は径ヤク1.5㎝。赤紫色。花冠は星形に五裂する。若葉は食用に、葉を乾燥させて薬用にする。花の名葉はが煙草の葉に似ていることに基づく。葉が野菜をれんそうさせ「いわな」「いわじしゃ」ともいう。「はりゆける岩萵苣採りの命とり 杉田久女」「滝川の鳴り篭るあり岩たばこ 阿波野青畝」「よべの雨溜めて花あぐ岩煙草 片山志津」「透きと掘る雨後の谺や岩煙草 平井公一」。(岩煙草かかる花かと抜いて観る ケイスケ)。
ベニバナ;紅藍花(キク科)花言葉は、化粧。小アジア.エジプト原産のキク科ベニバナ属の越年草生草本、英名サフラr-。推古天皇の代(592~628)朝鮮半島より渡来した紅花は染料、化粧品、薬品などとして王朝文化に取入れられた。古名を、末摘花という。草丈1m、葉脈には刺状の鋸歯がある。茎は上部で分岐し、白色を帯び、6、7月頃鮮アザミに似た頭状花をつける。夏の朝、露が乾かないうちに花を摘み取り紅を作る材料とする。現在でも口紅,頬紅、菓子やかまぼこの染料などとして用いる一方、切り花や、種子を食用油に利用する。山形県最上川の産が有名。「眉掃き俤にして紅粉の花 芭 蕉」「鏡なき里はむかし夜紅の花 二 柳」「とりどりに人の夕べや紅粉の花 岡井省二」「鳴いてくる小鳥は雀の紅の花 三橋敏雄」「雨の日のくらさあかるさ紅の花 吉田末次」「みちのくの来てゐる証拠の花 森田 峠」「紅の花葉先するどく干されけり 百村美代女」。(玉解いて即ち高き紅藍花 ケイスケ)。