3月10日(日)
強風に砂埃が巻き上げられるのか、空一面が黄砂で覆われた感じです。バスと電車を乗り継いで上福岡の西公民館に着いたら目がかゆくてたまりません。花粉の飛散もただならぬ量なのでしょう。トイレで目を洗って、山本宗補さんの写真展「鎮魂と抗い 忘れない!3・11後の人びと」を見ました。
公民館の入り口付近に本で見た写真が50枚ほど展示してあります。こんな悪天候なのに訪れる人は結構いるようです。山本さんのお連れ合いがおられました。宗補さんは東京のデモに参加されているとか。昨日の集会を空撮したものを配信していると教えてくれました。
奥さんは東京の方ですがいずれ、信州御代田の宗補さんの田舎に住むつもりのようです。夫婦で助け合いながら社会の一員としてできることを精一杯やっておられる、そんなふうに感じました。
3・09東京集会 山本宗補撮影 出典●http://fotgazet.com/news/000289.html
2時から集会「原発は本当に必要ですか? 子どもの未来に あなたの今日に」。
印象に残ったこと。
(1)チェルノブイリ事故のウクライナでは、今日「脱原発」への動きは見えない。工業化のうねりの中で原発も推進されている。(雪田医師の話)
(2)DVD『福島の女たち』 健忘症のわたしたちをドキッとさせる女性たちの語り。
参考「福島の女たち」●http://d.hatena.ne.jp/nice100show/20121109/p1
東京では10日も大きな集会がありました。上福岡の集会にも100人近くの人がいたように思います。危機を自覚した市民の運動はこの2年しっかりと根を張ってきました。
しかし、この程度では脱原発は実現できません。事故原因はあいまいにされたままで、責任者の氏名さえ特定できていないのです。まるで自然災害だったといわんばかりです。
時の経過とともにこの社会は元の木阿弥に戻っています。「節電」はどこへやら。東京の夜は不夜城。プロ野球のオープン戦をナイターでやるとか。
僕は特に若い人たちに言いたい。
わたしたちは今、文明史を画する大事故の只中にいます。どんなに忙しくても今を生きる人間の一人として「原発」としっかりと向き合ってください。今わたしたちがどう生きるかが人類の明日を決めるのです。自分のやり方で歴史に参加するのです。
老若男女あい助け合ってなんとしてもこの危機を突破しなければなりません。デモや集会も軽視してはなりません。100万人くらいになれば霞ヶ関も永田町も東電もビビッて来るはずです。
僕はたまにしか参加できませんがその都度、若い夫婦が協力し合って子連れのデモに参加している姿に励まされます。希望はこのような行動の果てにのみあります。
市民の一人として互いに尊敬できる生き方に挑戦しましょう。
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