12月6日(火)☂
寒い雨の一日。閉じこもりで朝寝、昼寝、夜寝。パソコンで11月27日放送のNHKスペシャルを見た。原発の安全神話がどうやって作り上げられたか、原子力安全委員会の委員や東電の責任者に語らせるという企画だ。
「安全だと言わなければ原発はできない」と「安全だ」「安全だ」と言い募ってきた当事者たちがまるで自然現象のように安全神話が出来、自分たちもそれに束縛されてきたかのように言う。行政側にも企業側にも「安全」に責任を持つ当事者がいない。こんなことで50年間やってきた。その結果が福島第一の事故だ。
僕のようなものでも「原発は危険だ」だからやる以上は「万全の安全対策を講じなければならない」ということぐらいは分かっていた。彼らはそんな人々の当たり前の声を封じ込めた。安全神話が崩れるのを防ぐため避難計画や避難訓練さえまともにやらなかった。原発産業の労働組合も裁判所もこれに加担した。
滑稽なのはNHK。安全神話の普及に一番貢献してきたのはお前たちだ。お前たちがどんなふうに人々を騙してきたかを50年の番組を整理整頓して放送してみるがよい。
事故が起こってからも「大本営発表」を垂れ流すだけ。おかげでどれだけの人が避けられた被曝にさらされたことか。
私たちがどんな無責任体制の下で生きることを余儀なくされているか。思い知るにはいい番組かもしれない。
そしてここに登場する人々をはじめとして安全神話をでっち上げてきた人々をきちんとした裁判にかけなければならない。
第2、第3の「福一」を回避するためにこの列島に生きる人々がやらなければならないことである。
NHKスペシャル シリーズ 原発危機「安全神話~当事者が語る事故の深層」
●http://v.youku.com/v_show/id_XMzI3Njk1ODMy.html
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