夢を見ていました
そこは見たことも行ったこともない場所で
わたしだけが たったひとりぽっちで立っていました
周りには白い木々がふんわりした雪をかむって
わたしの足先は少し冷たい気もしましたが
どこかで暖かい風が入ってくるような
東の空がほのかに橙色を帯びてきて
だまって ただただ空を見ていると
わたしの頭に 肩に 掌に
白いか弱いものが ふんわり降りてくるのでした
触るとすぐにそれは消えていき
消えていったかと思うと
わたしの胸の中が少しく ぽっとなるのでした
わたしはなぜだかふいに目をつむりたくなり
ギュッとまぶたを閉じました
もしかしたらこの見たこともない世界が
目を開けたら消えてしまうかもしれないという不安はあったのに
やっぱり 思っていたとおりでした
わたしは居心地のよい夢の中から抜け出して
朝を迎えていました
もいちど夢に戻っても良かったのだけど
良かったのだけど
その居心地の良さは
たぶん これから始まる一日に比べたら
つまんないものに違いない
朝が来たってことは まだ生きてる証拠
一日を生き延びれたって証拠
これからの現実を 目を開いて進まなくちゃ
そこは見たことも行ったこともない場所で
わたしだけが たったひとりぽっちで立っていました
周りには白い木々がふんわりした雪をかむって
わたしの足先は少し冷たい気もしましたが
どこかで暖かい風が入ってくるような
東の空がほのかに橙色を帯びてきて
だまって ただただ空を見ていると
わたしの頭に 肩に 掌に
白いか弱いものが ふんわり降りてくるのでした
触るとすぐにそれは消えていき
消えていったかと思うと
わたしの胸の中が少しく ぽっとなるのでした
わたしはなぜだかふいに目をつむりたくなり
ギュッとまぶたを閉じました
もしかしたらこの見たこともない世界が
目を開けたら消えてしまうかもしれないという不安はあったのに
やっぱり 思っていたとおりでした
わたしは居心地のよい夢の中から抜け出して
朝を迎えていました
もいちど夢に戻っても良かったのだけど
良かったのだけど
その居心地の良さは
たぶん これから始まる一日に比べたら
つまんないものに違いない
朝が来たってことは まだ生きてる証拠
一日を生き延びれたって証拠
これからの現実を 目を開いて進まなくちゃ