心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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雪の中を

2015年01月16日 | ほんのすこし
いくらか雪が融けた中を 電車が通っていきます。
白い雪の中を通り抜ける電車には そんなに乗車している人はいないようですが、それでもこの電車がないと困る人たちがいるのだなぁと思いながら 見送りました。わたしもほとんど使うことがありません。普段は車を利用しているからです。たまに使うとすれば 上京するときぐらいでしょうか。銀河高原鉄道というなんとも夢のような名前がついている鉄道です。こちらでは花輪線で通用していますが。盛岡までの道のりには 石川啄木ゆかりの駅もあり 途中下車してみたい誘惑に駆られるときもあります。

これまで利用した機会は 娘と息子の結婚式とかで まぁ利用したと言えるほどではないのでしょうね。以前はバスを利用して盛岡まで行ったのですが、バス停が遠くなったということもあり一番近い駅を利用することに。田舎は車がないと不便で大変です。それでも歩きであちこち行っている方(案外お年寄りが多いのです)を見かけると 感心してしまいます。わたしの場合は 車を利用することでますますダイエットから遠のいているといった感じです(笑)それでも今年はいつになく運動しなくては・・・と思っているのです。というのもずっと肩や背中の凝りが取れず 背中に手を回すのが大変で、こんなこと書いてもいいかどうか・・・温泉で着替えるときにブラジャーの背中のホックを止めてもらわないと右手が痛くて無理なこともあるのです。左手は大丈夫なのですが。それもだんだん納まってくるだろうと予想しています。

電車から脱線してしまいました(笑)



電車の写真を見ることがあります。母と病院に行った際、たまたまレントゲンを撮ってきてくださいと言われると二人でよくレントゲン室の廊下に張り出されている電車の写真を見ています。母もわたしもすごくいいなと話ながら見ています。写真は季節ごとに入れ替えているのか 冬には雪の中を通り抜ける電車の姿や 夕暮れ 雪のこんもりしたなんともいえない滑らかな表情をとらえているものやどれを見ても素敵なものばかりです。
実は このレントゲン室の中で同級生と会いました。彼はずっと電車の写真を撮ってきたようです。顔が全然変わっていなかったので 前からそうじゃないかなと思っていたのですが、お互いに声をかけあって「あぁやっぱり」と言ったことがありました。小・中・高と同じ学校でしたが ちっとも変わっていない・・・それがなんだかホッとしたことがありました。
電車の写真を撮るために寒い中 冷たい雪の上でずっと待ち続ける、そんな荒行のようなことをしているんだなあと感心します。また素晴らしい写真を見せてほしいものです。

彼のように電車の写真を撮り続ける方がたくさんいるようです。電車って 魅力的な存在なんですね。わたしの脳裏に浮かぶのは電車というより 昔乗ったSLです。もくもくとあがる煙 出発するぞという合図の音 窓を開けて感じる空気 デッキに立つと流れる横の景色 車内は木製の枠の椅子 少しくたびれた座面の薄れかけたビロードのような手触りにもどこか甘い記憶が立ち上るような そんなことが頭の片隅でぼんやりと佇んでいるのです。
今の新しい新幹線とか スマートな佇まいとは真逆な存在ですが、SLに乗っていたことがあるという思い出は案外 大事な経験かもしれないなと思います。だって若い人には経験してみたいと思ってもあの当時の時代には行けないのですから。疑似体験は何かでできるかもしれませんが、その時代にその場所で経験したということ それが思い出の強みなのでしょう。でも思い出は風化していくものでもあります。自分の中で風化させたくないものがあるとしたら 何か形あるものとして残していかなければならないなと 今朝は電車を見てふと思ったのでした。

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BGMは ZAZ『モンマルトルからのラブレター』
今月の28日に彼女の新作が出るというので 久しぶりに出して聴いています。
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