昨日、何ヶ月振りかで友人に会いに行きました。
ご主人も知っていますので、三人でおしゃべりを、と思って。手土産はケーキ。
知り合ったときはお宅にお邪魔するような感じではなく、大勢で○○会とかで会う感じでしたので、お宅訪問は一度ぐらい。場所もうろ覚えでしたので、しっかりネットで地図検索し準備を整えていきました。
整えたはずなのに、結局道路を行きすぎてまた戻って、見つけました(笑)
わたしって一度で目的地に到着した試しがありません。
玄関先で懐かしい人が待っていました。前にお会いしたときは病室ででした。
今年、Tさんは突然救急車で運ばれました。ご主人と相撲を見ていたときに急に体調がおかしくなったのです。ご主人がいてくれたのですぐ救急車の手配ができましたが、いなかったらダメだったと思うと話していました。運ばれてすぐさま別の大学病院にヘリで。
手術は長時間に及んだそうです。大動脈解離という恐ろしい病名がついていました。
その後、手術先の病院から地元の病院に移送され、術後の経過を見ながらリハビリ。そのうちに退院。
わたしは一度だけお見舞いに行ったのですが、その後上京したりとなかなか機会がないうちに退院の知らせを人づてに聞きました。そのうち絵手紙を描くご主人からハガキを戴き、順調な様子に胸をなでおろしました。
珈琲を飲みに来て、という文面にいてもたってもいられず、電話。
雪が降る前に行くね と言いながら、そんなこと言ってると明日にでも雪が降るから木曜日に行くわ、と。
それが昨日でした。
ケーキを出すと彼女が笑って、
「実はね、今日、この人の誕生日なの」
と言いました。わたしは何も知らずにケーキを持ってきたわけで、でもその偶然がちょうど良かったので、三人で笑いました。
「わたしはこう見えても甘党でね」
とニコニコ嬉しそうに笑って言うご主人。しばらくぶりで見る笑顔でした。
珈琲を飲みながら好きなケーキを選んで、あれこれとおしゃべり。
お話上手なご主人とニコニコと聞いている彼女。いつ見ても素敵なふたりです。
彼女が入院した当時の話になって、ご主人が
「電車を乗り継いで病院に通ったとき、○○さん(私のこと)の車が電車から見えてね、あぁいるんだなあって思ったものですよ。心の中で奥さんのことを思って泣いてね」
って、ちょっとうるっとした目で言いました。どんなにか驚いて辛く思って通ったことでしょう。
手術後五日間も意識が回復しなかったという、そのとき彼女は宇宙船にいたのでした。
というのも彼女が意識が回復しなかったとき、自分は宇宙船の中にいたと覚えているのだそうです。高い場所から見下ろしながら目の前を白衣を着たお医者さんが足元に階段も何も無い空間を歩いている、周りは宇宙船の中のよう、そのうち息子さんが目の前を通って宇宙船から出ていく、なんで出ていったの? と思って悲しくなったそうです。そのとき集中治療室では五日後に遠くからかけつけた息子さんがそばにいて声をかけたらしく、彼女の目からすっと涙がこぼれたそうです。
それまで娘さんたちも声をかけていたのですが、息子さんが声をかけたときに初めてそんな状態になったといいます。
不思議な体験だったなあと今でもはっきり覚えているらしく、そのことをご主人に話したらなんでも書きとめておくご主人が、体験談として原稿に。わたしも読ませていただきました。
海外旅行も何度も経験しているおふたり、あれこれと旅の様子などお話してくださったり、絵を描くのが好きな御主人、アルプスの山を見てその場で描いたというスケッチのコピーをくださいました。
今おふたりともとても元気で、明るくて。まるで手術したことなどなかったような感じに見えますが、手術する以前よりもまして二人の結び付きは強くなっているなと感じて帰ってきました。
今は旅行もできないでしょうけど、きっとまた十分元気になって遠くに住む孫さんたちに会いに行けますよ。
わたしもあんな素敵な夫婦でいたかったなと叶わぬ思いをふと抱きながら帰ってきました。
これからの人生を大事に過ごそうと二人で語り合っている姿が目に浮かんできます♪
素敵で温かいふたり、また会いに行こうと思います。会うだけでわたしの心が穏やかになっていくのがわかる、そんなふたりは最強の素敵なふたりです。
ご主人も知っていますので、三人でおしゃべりを、と思って。手土産はケーキ。
知り合ったときはお宅にお邪魔するような感じではなく、大勢で○○会とかで会う感じでしたので、お宅訪問は一度ぐらい。場所もうろ覚えでしたので、しっかりネットで地図検索し準備を整えていきました。
整えたはずなのに、結局道路を行きすぎてまた戻って、見つけました(笑)
わたしって一度で目的地に到着した試しがありません。
玄関先で懐かしい人が待っていました。前にお会いしたときは病室ででした。
今年、Tさんは突然救急車で運ばれました。ご主人と相撲を見ていたときに急に体調がおかしくなったのです。ご主人がいてくれたのですぐ救急車の手配ができましたが、いなかったらダメだったと思うと話していました。運ばれてすぐさま別の大学病院にヘリで。
手術は長時間に及んだそうです。大動脈解離という恐ろしい病名がついていました。
その後、手術先の病院から地元の病院に移送され、術後の経過を見ながらリハビリ。そのうちに退院。
わたしは一度だけお見舞いに行ったのですが、その後上京したりとなかなか機会がないうちに退院の知らせを人づてに聞きました。そのうち絵手紙を描くご主人からハガキを戴き、順調な様子に胸をなでおろしました。
珈琲を飲みに来て、という文面にいてもたってもいられず、電話。
雪が降る前に行くね と言いながら、そんなこと言ってると明日にでも雪が降るから木曜日に行くわ、と。
それが昨日でした。
ケーキを出すと彼女が笑って、
「実はね、今日、この人の誕生日なの」
と言いました。わたしは何も知らずにケーキを持ってきたわけで、でもその偶然がちょうど良かったので、三人で笑いました。
「わたしはこう見えても甘党でね」
とニコニコ嬉しそうに笑って言うご主人。しばらくぶりで見る笑顔でした。
珈琲を飲みながら好きなケーキを選んで、あれこれとおしゃべり。
お話上手なご主人とニコニコと聞いている彼女。いつ見ても素敵なふたりです。
彼女が入院した当時の話になって、ご主人が
「電車を乗り継いで病院に通ったとき、○○さん(私のこと)の車が電車から見えてね、あぁいるんだなあって思ったものですよ。心の中で奥さんのことを思って泣いてね」
って、ちょっとうるっとした目で言いました。どんなにか驚いて辛く思って通ったことでしょう。
手術後五日間も意識が回復しなかったという、そのとき彼女は宇宙船にいたのでした。
というのも彼女が意識が回復しなかったとき、自分は宇宙船の中にいたと覚えているのだそうです。高い場所から見下ろしながら目の前を白衣を着たお医者さんが足元に階段も何も無い空間を歩いている、周りは宇宙船の中のよう、そのうち息子さんが目の前を通って宇宙船から出ていく、なんで出ていったの? と思って悲しくなったそうです。そのとき集中治療室では五日後に遠くからかけつけた息子さんがそばにいて声をかけたらしく、彼女の目からすっと涙がこぼれたそうです。
それまで娘さんたちも声をかけていたのですが、息子さんが声をかけたときに初めてそんな状態になったといいます。
不思議な体験だったなあと今でもはっきり覚えているらしく、そのことをご主人に話したらなんでも書きとめておくご主人が、体験談として原稿に。わたしも読ませていただきました。
海外旅行も何度も経験しているおふたり、あれこれと旅の様子などお話してくださったり、絵を描くのが好きな御主人、アルプスの山を見てその場で描いたというスケッチのコピーをくださいました。
今おふたりともとても元気で、明るくて。まるで手術したことなどなかったような感じに見えますが、手術する以前よりもまして二人の結び付きは強くなっているなと感じて帰ってきました。
今は旅行もできないでしょうけど、きっとまた十分元気になって遠くに住む孫さんたちに会いに行けますよ。
わたしもあんな素敵な夫婦でいたかったなと叶わぬ思いをふと抱きながら帰ってきました。
これからの人生を大事に過ごそうと二人で語り合っている姿が目に浮かんできます♪
素敵で温かいふたり、また会いに行こうと思います。会うだけでわたしの心が穏やかになっていくのがわかる、そんなふたりは最強の素敵なふたりです。