最近、手元にやってきた本たち。
なかなか手が届かないままで、並んで棚に。
なんでかなぁ、今のわたしは読書モードじゃない。だけどしっかり本は溜まっていく。
友人から借りている本を先にしようと思って、文庫本に猫印のカバーをかけて持ち歩いているのにさっぱり進まない。電車でどこかへ行くのなら読むこともあるだろうけど、運転している身では読書なんてできないよねぇ。持ち歩くのも可笑しいか。
結局、開かないで帰ってくる。
やっぱり家で読むのが一番だろうね。
テレビの時間、ネットの時間を削れば読む時間は出来るはず。
読み始めると夢中になっていくのだけど、読むまでが時間かかるわたし。
小学校の時は読書量が半端じゃなかったなぁ。
図書館の本を毎日借りてきて、母がテレビで面白いのをやっているから見ないか? と言ってきても、本を読むほうが楽しいからと断るくらいの女の子だった。
あの頃は道路事情も車が通るのは本当にまれだったから、学校の帰り借りてきた本を開いて読みながら歩くことだって出来た。砂埃の立つ道は今ではきちんと整備されて、広い道路は沢山の車が往来するようになって、あの頃の長閑さはどこにもなくなってしまった。
母はわたしが6年生になってから、ずっと学校に来ることはなかった。他のお母さんたちが学校に行くために身ぎれいにしていくのを見ていたから、ためらいがあったのだと思う。それでも6年の最後の保護者会があった日。意を決して放課後のクラスに行った。担任の先生と数名のお母さんたちがいた。母がおずおずと入っていくと先生がよく来てくださったという顔で微笑んで中に入れてくれたそうだ。
「今、皆さんが困っていることを話していたんですよ。○○さんのお子さんはどうですか。何か気になっていることはありませんか」
と言われ、母は
「○子の母です。実はうちの娘は帰ってくると本ばかり読んでいるんです。テレビも見ないし、本にかじりついているんですよ。大丈夫かなと……」
「あらぁ、○○さん、今そのことを話していたとことなんですよ、ねぇ先生(と先生の方をみる)、どうしたら本を読むようになるかって。うちの息子なんか本を開いているところなんか見たことないんですよ」
「そうよそうよ、○○さんが羨ましいわぁ。どうしたらそんなに本を読む子に育つのかしら」
次々にその場にいたお母さんたちに言われて、母は困ったような嬉しいような、初めての保護者会に勇気を出して行って良かったと思ったらしい。
仕事に追われて最後の最後にしか行けなかった保護者会、母にとってはなんとも懐かしく嬉しい時間であったという。
読書好きな子供であったわたしの親孝行だったのかな。
あぁ、それなのに、今のこのていたらくはどうでしょ。
買った本を山積みにして全然進まない読書量。かつてのあの読書に対するどん欲なまでの姿勢は、もはやどこにも見えない。
トホホな自分をあの頃の自分が笑っているようだ。
なかなか手が届かないままで、並んで棚に。
なんでかなぁ、今のわたしは読書モードじゃない。だけどしっかり本は溜まっていく。
友人から借りている本を先にしようと思って、文庫本に猫印のカバーをかけて持ち歩いているのにさっぱり進まない。電車でどこかへ行くのなら読むこともあるだろうけど、運転している身では読書なんてできないよねぇ。持ち歩くのも可笑しいか。
結局、開かないで帰ってくる。
やっぱり家で読むのが一番だろうね。
テレビの時間、ネットの時間を削れば読む時間は出来るはず。
読み始めると夢中になっていくのだけど、読むまでが時間かかるわたし。
小学校の時は読書量が半端じゃなかったなぁ。
図書館の本を毎日借りてきて、母がテレビで面白いのをやっているから見ないか? と言ってきても、本を読むほうが楽しいからと断るくらいの女の子だった。
あの頃は道路事情も車が通るのは本当にまれだったから、学校の帰り借りてきた本を開いて読みながら歩くことだって出来た。砂埃の立つ道は今ではきちんと整備されて、広い道路は沢山の車が往来するようになって、あの頃の長閑さはどこにもなくなってしまった。
母はわたしが6年生になってから、ずっと学校に来ることはなかった。他のお母さんたちが学校に行くために身ぎれいにしていくのを見ていたから、ためらいがあったのだと思う。それでも6年の最後の保護者会があった日。意を決して放課後のクラスに行った。担任の先生と数名のお母さんたちがいた。母がおずおずと入っていくと先生がよく来てくださったという顔で微笑んで中に入れてくれたそうだ。
「今、皆さんが困っていることを話していたんですよ。○○さんのお子さんはどうですか。何か気になっていることはありませんか」
と言われ、母は
「○子の母です。実はうちの娘は帰ってくると本ばかり読んでいるんです。テレビも見ないし、本にかじりついているんですよ。大丈夫かなと……」
「あらぁ、○○さん、今そのことを話していたとことなんですよ、ねぇ先生(と先生の方をみる)、どうしたら本を読むようになるかって。うちの息子なんか本を開いているところなんか見たことないんですよ」
「そうよそうよ、○○さんが羨ましいわぁ。どうしたらそんなに本を読む子に育つのかしら」
次々にその場にいたお母さんたちに言われて、母は困ったような嬉しいような、初めての保護者会に勇気を出して行って良かったと思ったらしい。
仕事に追われて最後の最後にしか行けなかった保護者会、母にとってはなんとも懐かしく嬉しい時間であったという。
読書好きな子供であったわたしの親孝行だったのかな。
あぁ、それなのに、今のこのていたらくはどうでしょ。
買った本を山積みにして全然進まない読書量。かつてのあの読書に対するどん欲なまでの姿勢は、もはやどこにも見えない。
トホホな自分をあの頃の自分が笑っているようだ。