心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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絵手紙をいただきました♪

2015年12月07日 | ほんのすこし
素敵なふたりで紹介したご夫婦。
あの後すぐに絵手紙が届きました。ご主人の趣味が絵手紙です。これまでも何枚かいただいています。それを見るたびに温かい人柄が伝わってきます。

訪問した日、ケーキの他に持って行ったものがありました。
それは私の小説が入選に入った今年の「あきたの文芸」集でした。奥さまは自宅療養中ですし、ゆっくりとした時間を過ごされているだろう、その時間の中で読んでもらえたらなあと思ったのです。

訪問してからあれこれと話題は飛びましたが、その中でご主人が山崎豊子の『大地の子』が話題にしました。出してきた文庫本はとても古く黄ばんでいました。パラパラとめくるとあちこちに書き込みがありました。ご主人が書き入れたものでした。ご主人は気がついたものをすぐに書きとめる習慣があります。調べたこともすぐに本の中に書いていました。
ドラマになったので原作をもう一度読みたくなって、古本屋で見つけて買ったのだと、しかも1冊100円ちょっとで買えたんですよ、と嬉しそうに話していました。
この本は何度読んでも面白い、今三巻目に入ったところです、と山崎豊子の素晴らしさを述べていました。

それを聞きながら〈あぁ、わたしの書いたものなんて読んでくれとは言いだしにくくなったなあ〉と内心思っていました。
それでも、大作家とは比べ物にならなくてもいいから、と思いなおして置いてきました。

それから二日後のハガキでした。
そこには、わたしの書いた小説の感想が書かれていました。そして、残りのケーキを半分こにし、珈琲を飲みつつふたりで感想を語り合った、ということも付け加えられていました。
”心のズッと奥がほんわかと温まり、とてもよい作品だとつくづく思っております。”
と書かれていました。

なんという嬉しい言葉でしょう。まさかこんなすぐに言葉をいただけるとは思っていなかったので、ほんとに嬉しく思いました。
稚拙でなんの事件らしきものもないありきたりの情景を書いたのですが、夫婦というものの温かい世界を書きたかったのが、いくらかは伝わったかなと思えて、ハガキを読みながらわたしの方が沢山温かいものをいただきました。

メールではなくこうして絵手紙でいただくということは実にいいものですね。
同じ絵はなく、たった一枚の絵、そこに添えられた言葉、優しい心配りが感じられます。
絵手紙を書く方はすごいなあと感心しています♪