渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

建築工法 1850年代のアメリカ

2023年05月09日 | open
 

ゴールドラッシュの1850年代
アメリカ。
パネル工法?で町の建物を建築
しているシーンを観た。
別な作品では、馬車に壁を積ん
で運ぶ建築シーンがあった。
当時すでにこうした工法があっ
たのだろうか。
 
出てくる銃はすべてパーカッ
ション式でリアルだ。


調べてみた。









気球枠構造と呼ぶのらしい。
日本の旧来の在来工法とはかな
り異なる。
秀吉が一夜で城をでっち上げた
のはこけおどしのパネル工法の
ハリボテだったらしいが、米国
の場合、木枠に外板を貼り付け
るだけの簡易建築工法によって、
急速に町が発展したようだ。


確かに火事のシーンも西部劇
にはつきものだ。


西部劇ではよく家を建築して
いるシーンも出てくる。
大工でもない人たちが。
できるのかなぁ?と思っては
いたが、簡易工法がシステム
化されてキット販売までされ
ていたようだ。
町は開拓民たちという専門大工
でなくとも建築できる知恵に
よって一気に開発されたと見
える。


そして、鉄道と陸路整備により、
町には多くの人々が集まって
来て現代に繋がる。





アメリカにおいて、公共施設な
どは1800年代初頭にすでに
現代でも残るヨーロッパ建築
様式の建物が建築された。
だが、アメリカが荒野に町を
各地に誕生させたのは、西部
における簡易建築工法の発案
が大きく寄与していると思わ
れる。
日本の城下町は、純然たる大工
による職人仕事で建築物がたと
え町家でも建てられた歴史が
あるが、荒野の西部ではその
土地に入った人たちが自分で
家を建てなければならない。
専門職でなくとも、誰もがカー
ペンターであったのだ。
だから町が出来た。
工法の工夫という知恵が合衆
の歴史を作ったともいえる
ろう。
 
ワイルドウエストがあったから
今のアメリカがある。

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