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久しぶりに、映画のご紹介をさせて下さい。
「キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語」
予告編はこちら。
大ヒット作「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディが、この作品でも主役を務めています。
「出てくるだけで、暗くなる点」
という(酷い話ですが)彼ですが、この映画でのブロディは、気骨あるレコード・プロデューサー役。
いつも困っているような、とにかく弱々しい表情が似合うブロディには、ちょっと新発見でした。
(でも、何度か、困った顔をみせてくれますが。・・・って、僕は何を期待してるんだか。)
ちなみに、エイドリアン・ブロディの映画では、僕は「ジャケット」が一番好きです。
役柄的にも、ぴったり。困りまくります。
予告編は、こちら。
・・・ただ、この日本語の、変な誤解を誘うようなパッケージコピーは・・・うむむ。
この「キャデラックレコード」というのは、実在したチェス・レコードという会社の実話を元にしたお話。
白人のブロディ演じるレコード会社の若き社長が、黒人のミュージシャンたちを次々に売り込んでいく。
当時の世相を考えると、これは大変なことで、つまり、チェスレコードがなければ、黒人の音楽(ブルース、ロックンロール)は、
もしかしたら世の中に出ることがなかったかもしれない、という物語。
ローリングストーンズやビートルズ
マディ・ウォータース、ハウリン・ウルフ、チャック・ベリー、そして、エタ・ジェイムスなどなど、伝説のブルースメン(ウイメン)たちが、
若々しい姿で、映画の中ではありますが、本当に蘇ったように、いかしたブルース&ロックンロールを聴かせてくれるのです。
なんだかウルウルしてしまいます。
ハウリン・ウルフ、役柄が、めっちゃかっこよかったー。最高でした。
思わず、持っていたCDを聴き直してしまいました。
そして、エタ・ジェイムスを演じるのは、あのビヨンセ。
天はニ物も三物も、与える人には与えちゃうことがあるるのだなあ、と思わず、その歌と演技、両方の素晴らしさには脱帽です。
なんたって、この映画の製作総指揮も、ビヨンセなんですから。
ともあれ、ブルースの創始者たちの素顔に、勿論フィクションもあるとは思いますが、
少しでも触れられるこの映画、機会がございましたら、是非です。
こういう映画が、もっともっと、沢山作られたらいいのにな。
ではー。