今日はT京音大のレコーディング実習でございました。
曲を作った学生が自らボーカルディレクションもやりながら、なんと、プロの仮歌師に自作の曲を歌ってもらう、というとても貴重な実習なのです。
この実習では僕は現場監督のような役割で、あまり口も出さず皆を見守るだけのお仕事、のはずだったのですが、
講師の先生が、
「ねえ、この曲、川村先生にピアノを弾いて頂いて録音したら、もっとよくなるんじゃない?」
と突然、学生に振ったのです。
そうしましたら、学生も
「ほんとですか!やったー。」
なんて一瞬でそれに乗ってしまって。
。
エンジニアさんも
「じゃあピアノの用意をしますね」
まじかー。
聞いてないよー。
ということで、いきなりのライブレコーディングが決まってしまいました。
しかも、またもや、オンライン生配信もありです。
事情で提出が遅れた作品だったので、僕はその曲の譜面を見るのも今日が初めてだったのですが、
でも、このム―ドの中では、もはやね。勿論、こういうハプニングは僕も嫌いではないですし(僕が誰かにいきなり「ねえ」と振ることもよくあるのです。なので自業自得)。
ということで、ともかくピアノの前に座って、さあスタート。
仮歌師の方と僕だけの、ぶっつけ本番レコーディングとなりました。
ほんと、その曲を聴くのだって今日が初めてだったのですから。
えっとー、と探りながら弾きつつも、
お陰様で、どうにかテイク3でOKが録れまして、ホッ。
曲も良かったですし、仮歌師の方のお歌も、本当に素晴らしく、実はこういう時はピアノでそれほど苦労はしないことが多いのです。
皆さまのおかげ、音楽のおかげ、でございます。
でも、やはり生演奏は楽しいですね。
スタインウェイのピアノも、やはり素敵な音色でした。
ということで、とても楽しい(僕にとっても)レコーディング実習となりました。
ではー。