【19日東京で開幕、世界ランクは3位日本が最上位】
女子バレーボールのオリンピック世界最終予選がいよいよ19日から東京体育館で開幕する。南米大陸予選が14日終了し優勝国ブラジルの五輪出場が決定、ブラジルを除く世界ランキング最上位のペルー(大陸予選2位)が最終予選に回ることになった。これで日本、韓国、タイ、チャイニーズタイペイ、セルビア、ロシア、キューバにペルーを加えた全8チームが出そろった。この大会はアジア大陸予選も兼ねており、上位3チームと、その3チームを除く5チームの中でアジア最上位の1チームの計4チームが五輪出場権を獲得する。
ロンドン五輪のバレー女子(出場12チーム)ではこれまでに開催国の英国のほか、昨年のワールドカップ1~3位だったイタリア、米国、中国、各大陸予選1位のアルジェリア、トルコ、ドミニカ、それに今回のブラジルの計8チームがすでに五輪出場権を獲得している。残りの枠は4つ。ワールドカップで日本は中国と同じ8勝3敗だったが、勝ち点の差で4位となって、3位までに与えられる出場権を惜しくも逃した。日本女子「火の鳥NIPPON」の世界ランキングは米国、ブラジルに次いで3位。最終予選出場組の中では最上位だけに全勝で今大会を乗り切って、2カ月後に迫った五輪へ弾みをつけたい。
【前半4試合は確実に白星を! タイは要注意】
最終予選は8チームが1回戦総当たりで戦う。日程と対戦相手(カッコ内は世界ランキング)は次の通り。19日=ペルー(17位)、20日=チャイニーズタイペイ(28位)、22日=タイ(12位)、23日=韓国(13位)、25日=キューバ(10位)、26日=ロシア(7位)、27日=セルビア(6位)。2連戦が2回、3連戦が1回という過酷な戦いとなる。順位は勝ち点で決定し、勝ち点が並んだ場合は勝敗数、セット率、得点率の順番で順位を決める。勝ち点はセットカウント3―0、3―1の場合は勝者に3ポイント、セットカウント3―2の場合は勝者に2ポイント、敗者に1ポイントが与えられる。
対戦相手を見ると、後半の3連戦で世界ランキング10位以内の強豪3チームと顔を合わせる。それだけに前半は取りこぼしを避けたい。初戦のペルー、2戦目のタイペイはランキング的にもまず大丈夫だろう。ただペルーは2000年を最後に五輪出場を逃し今大会にかける思いが強いだけに油断はできない。
前半で最も注意を要するのが3戦目で当たるタイだろう。速攻バレーでめきめきと力をつけており、この大会に夢の五輪初出場をかけている。2009年ワールドグランプリでは日本を破り、同年のアジア選手権では準決勝で日本、決勝で中国も破って初優勝。さらに昨年のワールドグランプリでも予選ラウンドでキューバ、決勝ラウンドで中国も破った。ただ同大会の5位決定戦で日本はタイを3―0のストレートで破っている。韓国戦は日本のプレミアリーグ「JT」に一時所属していたキム・ヨンギョン(現在トルコリーグ)をどうマークするかがカギだろう。長身(192cm)を生かした強烈スパイクが持ち味で、プレミアリーグのMVPに選ばれたこともある。
【てごわいセルビア。昨年のW杯で日本ストレート負け】
後半戦で最も手ごわいのが最終日に当たるセルビア。昨年のワールドカップで日本が五輪出場権を獲得できなかったのも、格下のはずのセルビアに0―3と完敗したのが大きく響いた。そのチームを引っ張るのが日本のJTに所属するヨヴァナ・プラコチェヴィチだ。2011年欧州選手権ではセルビアの初優勝に貢献し、MVPを獲得している。セルビアにはもう1人、日本のプレミアリーグのNECに所属するブリジトカ・モルナールもいる。2人は日本チームの強み弱みを熟知しているだけに要注意だろう。
ロシアは世界選手権2連覇(2006、2010年)中だが、昨年の欧州選手権は6位に終わり、11月のワールドカップに出場していない。8月のワールドグランプリ予選ラウンドでは日本が3―0のストレートで下している。キューバも五輪を3連覇(1992、96、2000年)した時ほどの勢いがなく、昨年のワールドカップも北中米大陸選手権3位で出場できなかった。日本にとっては最近あまり対戦がないだけに未知数のところもある。
【まもなく最終登録選手12人を発表】
日本チームはこの大会を控え国内合宿の間に中国遠征を行い、中国ナショナルチームと親善試合4試合を行った。結果は1勝3敗。中国のエース王一梅の豪快なスパイクや速攻、高いブロックに苦しめられた。中国は2004年アテネ五輪で金、前回08年の北京では銅。世界ランキングでは日本より下の5位だが、昨年のワールドカップで早々とロンドン出場権を手にした余裕で、五輪に照準を合わせた強化策が功を奏しているようだ。
中国に遠征した日本選手は17人。親善試合では各選手の状態や連係などを確認するため試合ごとにスタメンを変更した。全4試合でスタメンだったのはエースアタッカーの木村さおり、セッターの竹下佳江、リベロの佐野優子ぐらいだったようだ。17人の中からまもなく世界最終予選に出場する最終登録選手12人が発表されるが、狩野舞子や栗原恵ら海外チームに所属していた選手は果たしてエントリーされるのだろうか。選ばれるのか、それとも最後に外されるのか。五輪を控え今後の選手生命にもかかわるだけに発表が注目される。それにしても12人に絞り込むのがあまりにも遅すぎるような気がしてならない。