く~にゃん雑記帳

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<「藤ノ木古墳」石室公開> 神秘の巨石空間に眠る奇跡の未盗掘石棺!

2012年11月04日 | 考古・歴史

【金銅製鞍金具など出土品の国宝馬具類も里帰り】

 法隆寺西側にある国史跡の藤ノ木古墳(奈良県斑鳩町)。その未盗掘の石室から1985年、男性2体が合葬された石棺や装飾性豊かな馬具が見つかり、世界的な大発見といわれてから約27年。3日特別公開されたその石室内部(4日まで公開)は、築造された約1400年前の6世紀後半の空気がなお漂っているような神秘的な空間だった。

   

 入り口をくぐって長さ7~8mの羨道(せんどう)を進むと、その奥に朱塗りの石棺を安置した玄室が広がっていた。その中に眠っていた人物2人については「聖徳太子に関わりのある身分の高い人物とみられる」と斑鳩町教育委員会の担当者。まだ諸説あり、確定には至っていない。天井までの高さは4m以上あるだろうか。その天井の巨石は「重さが30~50トンと推測され、3kmほど離れた平群から運ばれてきたとみられる」。

 国宝の「金銅製鞍金具」などの馬具類は玄室の奥壁と石棺の間の約80cmの狭いスペースから見つかった。日本書紀に外国の使者の歓迎式など国家的な儀式で「飾り馬」を並べたという記述があることから、この古墳から出土した馬具類もこうした儀式などの際に装着されたものではないかといわれる。普段は副葬品とともに奈良県立橿原考古学研究所付属博物館に保管されているが、古墳の公開に合わせて里帰り、斑鳩文化財センターで3日始まった「斑鳩 藤ノ木古墳の馬具展」(12月2日まで)で公開されている。

 

 この馬具展に出品されている藤ノ木古墳の馬具は金銅製の「鞍金具(後輪=しずわ)」「棘葉形杏葉」「円形飾金具」など15点。鞍金具は中央上部に付いた把手(とって)部分などの金色の輝きがまばゆいばかり。全面に龍や象、獅子、鬼神などの様々な文様が透かし彫りや浮き彫りで表されている。(上の写真㊧は藤ノ木古墳の玄室、㊨は国宝の「金銅製鞍金具(後輪)」=いずれもパンフレットから)

 同展には三里古墳や烏土塚古墳など平群地域の6世紀の古墳を中心に奈良県内で出土した馬具類も同時に展示されている。ただ藤ノ木の「鞍金具」に見られるほどの精緻なデザインの馬具はまだ出土例がない。そのため「鞍金具」の製作地についても中国大陸説、朝鮮半島説(その中にも新羅説と百済説)、国内説の3つの説があり、被葬者とともにいまだに明らかになっていない。

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