く~にゃん雑記帳

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<沖縄点景⑤> まばゆいばかりの首里城正殿、日中の建築様式を融合

2016年10月30日 | 旅・想い出写真館

【守礼門の先の「園比屋武御嶽石門」も世界遺産の一つ】

 沖縄旅行は2000年1月以来。首里城跡や中城城跡、斎場御嶽などが「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されたのがその年の12月だから、その直前ということになる。首里城は約450年間続いた琉球王国の政治・外交・文化の中心地。戦時中には沖縄守備隊の総司令部が置かれていた。そのため1945年5月下旬、米軍の猛攻撃を受けて灰燼に帰した(総司令部はその後、南部の摩文仁に撤退)。18世紀の首里城をモデルに正殿が復元・公開されたのは1992年。鮮やかな朱色の正殿は16年前と同じ輝きを放って青空に映えていた。

 首里城のシンボル「守礼門」(下の写真㊧)は王国が礼節を重んじる国であることを内外に示したもの。1958年にいち早く復元された。この門は二千円札の表にも描かれた。だけど、そのお札、最近全く目にしない。一体どこに? 守礼門をくぐって、間もなく左手にあるのが「園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)」(写真㊨)。一見地味だが、沖縄の世界遺産9カ所のうちの一つだ。国王が首里城を出るとき道中の安全を祈願した拝所。そばに世界遺産であることを刻んだ立派な石碑が立てられていた。

 

 城郭内に入る第一の正門「歓会門」(下の写真上段㊧)は守礼門に次いで1974年に復元された。左右に高い石垣が伸びる。次の「瑞泉門」(同㊨)に向かう階段下にあるのが湧き水の「龍樋(りゅうひ)」(下段㊧)。龍の彫り物から流れ出るこの湧き水はかつて王宮の飲料水として使われていたという。次の「漏刻門」の名前は門の上に水時計があり、太鼓で城内に時を告げていたことから。赤い「広福門」(下段㊨)は入場券の販売所を兼ねる。この門をくぐると、沖縄最大の木造建築物の正殿だ。

    

 

 正殿内部でひときわきらびやかなのが国王の玉座が飾られた「御差床(うさすか)」。国王を前に様々な儀式や祝宴が行われた。国王の椅子は1477~1526年に在位した尚真王の肖像画を基に再現したという。首里城跡では国王とその家族が暮らした「御内原(おうちばら)」を中心に今も復元事業が進む。国王と王妃の居間や寝室があった場所は「黄金御殿」と呼ばれ「奥書院」などとともに2014年から一般公開が始まった。この御殿の特別展示室では英海軍ライラ号の艦長バジル・ホールの来琉200年を記念した企画展「うらんだあLoo-Choo(琉球)来訪記―異国人のみた琉球」が開かれていた(~12月14日まで)。

 

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