く~にゃん雑記帳

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<榛原秋祭り> 還御行列や勇壮な太鼓台の練り合わせ

2017年11月04日 | 祭り

【宇陀市榛原地区で墨坂・椋下両神社の秋季大祭に合わせ】

 奈良県宇陀市の中心部、榛原(はいばら)地区で2日から3日にかけて「榛原秋祭り」が繰り広げられた。地元の氏神様、墨坂神社と椋下(くらげ)神社の秋季大祭に合わせたお祭り。2日の宵宮に続いて、3日の本宮では近鉄榛原駅前広場での太鼓台の練り合わせ、御旅所からの還御行列、両神社への太鼓台の宮入り、そして紅白餅の御供まきなどがあった。

 関西で太鼓台といえば、大きな座布団を逆ピラミッド型に積み上げた〝布団太鼓〟が一般的だが、奈良県内には入母屋造りや唐破風屋根の社殿風な造りのものも多い。これらは〝大和型太鼓台〟と呼ばれる。榛原地区には全部で4台の太鼓台があるが、そのうち布団型の福地太鼓台を除く上之町、宮本、東町稲荷の3台も大和型。2~3日にはこれら4台の太鼓台が威勢のいい「よーいとさー」の掛け声で担がれて練り歩いた。

 

 3日正午前には駅前広場に太鼓台が結集し練り合わせが行われた。太鼓台の重さは1トン以上とも。これを担ぎ手全員が両腕で高く差し上げると、広場を囲む多くの観客から一斉に拍手が沸き起こった。屋台を持ち上げるこの動きは一般に「差し上げ」と呼ばれるが、榛原では「サセ」と呼んでいるようだ。練り合わせ後も、伊勢街道の札の辻付近などで2基の太鼓台が「サセ」を繰り返し、ぶつかり合うほど大接近する場面もあった。

 

 午後2時前には西峠の御旅所から墨坂神社に向かう還御行列が榛原中心街に差し掛かった。幟や天狗、武者、お稚児さん、お神輿などが続く。この行列を太鼓台の担ぎ手たちが出迎えた。この後、3時から墨坂神社で太鼓台の宮入りが始まった(予定では布団太鼓の福地太鼓台もほぼ同時刻に地元の椋下神社に宮入り)。墨坂神社は宇陀川右岸の高台に鎮座する。鮮やかな朱塗りの本殿は奈良・春日大社の旧社殿で、江戸時代末期の1864年(元治元年)に移築されたとのこと。

 

 まず宮本太鼓台が橋を渡り坂道の参道を上って宮入り。宮司からお祓いを受けた後、拝殿前の広場(神庭)で豪快な練りを披露した。次いで東町稲荷、そして上之町の太鼓台が続いた。駅前同様、ここでも3台がそろったところで練り合わせ。見どころの「サセ」になると、両手に団扇の台上の踊り手から「まーだ、まだ!」の掛け声が飛ぶ。すると太鼓台はかなり長く持ち上げられたままの状態が続いた。担ぎ手たちはみんな汗びっしょり。その周りで華やかな衣装の女性陣が飛び跳ねながら団扇をあおいでいた。

 

 

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