く~にゃん雑記帳

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<宇佐神輿フェスタ> 東大寺で総勢300人の神輿パレード

2017年11月26日 | 祭り

【大仏開眼1250年の2002年以来15年ぶりに開催】

 秋晴れの25日、東大寺で「宇佐神輿フェスタ」が繰り広げられた。大分県宇佐市から約300人が古都奈良に大挙乗り込み、宇佐神宮の若宮神輿(みこし)を含む3基の神輿などとともに、東大寺南大門から大仏殿正面の中門までの参道をパレードした。宇佐市と奈良市は友好都市で、フェスタの開催は東大寺の大仏開眼供養(752年)から1250年の節目の年だった2002年以来15年ぶり。

 宇佐神宮は全国4万社といわれる八幡社の総本宮。東大寺とは深い縁がある。「続日本紀」などによると、奈良時代、聖武天皇は大仏建立に際して宇佐に使者を派遣し、八幡神から鋳造協力の託宣を頂いた。大仏鋳造直後の749年には宇佐からやって来た八幡神やお供の女禰宜(めねぎ)大神杜女(おおがのもりめ)を乗せた輿(こし)が東大寺の転害門をくぐった。これが神輿の始まりといわれる。その年には東大寺に守護神として手向山八幡も祀られた。

 

 奈良・宇佐の両市が友好都市として提携したのは2004年のこと。以来、交流を深めてきたが、提携のきっかけとなったのがその2年前の「宇佐八幡神輿フェスタ」だった。奈良県ではいま「国民文化祭・障害者芸術文化祭」が開かれているが、来秋には大分県が会場になり、宇佐市ではこれに合わせ「東大寺サミット」も企画中という。今回のフェスタには15年前と同じく宇佐市の若手グループ「若宮神輿かつごう会」のメンバーや宇佐神宮の関係者に加え、宇佐から多くの子どもたちも参加した。若い世代に両市の古くからの縁と絆を体感することで、郷土への誇りを持ってもらいたいとの思いからだろう。

 

 

 パレードは午後2時、南大門を出発した。先導するのは威勢よく太鼓を打ち鳴らす「橋津道行ばやし」。続いて赤い装束の子どもたちが榊で塩水を撒いて参道を清め、その後に宇佐神宮の神職、2基の子ども神輿、大神杜女役の女性を乗せた輿、若宮神輿などが続いた。関係者の法被の背中には「宇佐 神輿発祥の地」とあり、同様の旗が何本も随行した。大仏殿の中門では東大寺の僧侶がずらりと並んでパレードを出迎える中、若宮神輿が高々と差し上げられた。この後、大仏殿前の広場で宇佐市の「糸口太鼓」や「麻生子供神楽」の奉納などがあった。

 

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