弟「須佐之男命」がアマテラスに
”無異心<ケシキココロナシ>”
「姉上が思っているようなそんな心は私にはありません。」と、はっきりと申し上げます。
ここまで読んで行くと、突然に、又また、私の頭にちょっと疑問点が浮かんきます。どうでしょうかね???
というのは、須佐之男神が、『妣<ハハ>に会いたい』と言われるのですが、その「妣」は、その時、何処にいるのでしょうか????。
彼が生まれたのは、父「イザナギ」が禊した「竺紫日向之橘小門之阿波岐原<ツクシノ ヒムカノ オドノ アハギハラ>」で、イザナギが御鼻を洗われた時です。その時、イザナミは、既に、黄泉の国の人に成りきっていたはずです。だから、須佐之男神の母は「イザナミ」ではないと思うのですがどうでしょうか???黄泉にいる母は、もう、その時、その顔さへ原形をとどめてはいないはずです。一端入ってしまえば、二度と帰れないの人です、阿波岐原にいる筈がありません。「黄泉の国」からは2度と帰れない筈です。
そんな国へ、そんな母を訪ねて行こうと言われるのです。姉である「アマテラス」は、弟「須佐之男命」の云うことを、とても信じられなかったのではないでしょうかね。そこで、弟であるのですが、敢て、尋ねるのです。悪神ですもの。いくら姉だとは云え、念には念を入れて尋ねるのが普通です。いくら
“無異心”
と云われても、おいそれと「それを信じなさい」と云う方が、どうかしているのではないでしょうか????そこで・・・・また明日にでも。