「奴那登母母由良爾<ヌナトモモユラニ>」とは何を云っているのでしょうか???姉弟二人が神に「宇気比<ウケヒ>」をしてもらう時、先ずアマテラスから、次にスサノヲですが、姉は弟の「十拳剣」を、弟は姉の「八尺勾璁<ヤサカノマガタマ>を貰いうけて、二人とも「奴那登母母由良爾」をしながらとあります。この「奴那登<ヌナト>」ですが、辞書によりますと、奴<ヌ>は玉で、那<ナ>は「の」で、登<ト>は音という意味があるのだそうです。「奴那登母母由良爾」は「きれいな玉の音がしている間に」という意味なのであそうです。
でも、「ちょいと待った」という感じがしないでもありません。というのは、アマテラスが受けたスサノヲの剣にはそんな音が出るような玉が付いていたとは思えません。古墳等から出る刀に美しい玉が付いているようなものは、今までっ見たことがありませんからです。
そこら辺を、福永武彦はアマテラスの腕に予め玉が付いている服を着ていたからなったのだと書いてありますが、アマテラスとスサノヲは古事記には全く同じ行動をしています。「アマテラス」は、その時、戦闘体制を敷いていたのですから、服に玉飾りを付けている何でおかしいですよね。・・・・あの本居宣長はそこら辺りに付いてどのような説明がしてあるのでしょうか。それはまた明日にでも