アマテラスは”無異心<ケシキココロナシ>”と云った弟「須佐之男命」に
“清明何以知<アカキコトハ イカニシテ シラマシ>”
と、お尋ねになります。
「私の国『高天原』を占領しようなどと云う事は一切考えてない。と、言ったその言葉は誰がそれを保障するのか。うそではないのでしょうね」
と。
ここで、また、すこし横道へ。こここに出てくる
”清明”
ですが、これをどう読めばいいのでしょうか???高校時代の古文の時間に、清水と云う先生が、例の万葉集にある天智天皇の歌、
”渡津海乃豊旗雲爾伊理比沙之今夜乃月夜清明己曾”「わたつ海の豊旗雲に入日さし今夜の月夜あきらけくこそ」
の「清明」を<アキラケクコソ>と読むのが一番正しい読み方だと、この歌の歴史的背景を交えて、口角泡を飛ばして解釈してくれたのを懐かしく思い出しております。まだこの他に、2,3の違った読み方の例があるのだと説明してくれましたが、それがどんな読み方だったかは忘れてしまいました。今、ここで、また、なつかしい「清明」というその字に出会え、昔を懐かしんでおります。そんな経験があったかでしょうか、私は何時もこの字が目にとまりますと、<アキラケクコソ>と云う読み方だけが頭に浮かび、他の読み方は思い付かないのです。
しかし、古事記伝では、これを「阿加伎<アカキ>」と読んでおりますが、「本当に、アカキ。でいいの???」と、何だか変な気分になっています。