人材こそ最大の資源ではないか。
不況時にこそ人材に投資すべきである。
「ビジョナリーカンパニー」の著者である米国のジェームズ・C・コリンズ氏は、「100年に一度の危機」と言われる状況下で、多くの企業が大規模な人員削減に走るが、人材こそ最大の資源ではないか、「不況時にこそ人材に投資すべき」と訴える。
肝に銘じておくべきことが一つある。将来の予測は事実上不可能だと言うこと。危機がどれだけ長引くのか分からないし、危機の後に何が訪れるのかも分からない。だからといって不安に圧倒されてはいけない。「予測不可能な世界にいるのなら、その制約の下でどう対応すればいいのか」冷静に考えるべき。それには、日頃から準備しておくことだ。
準備しておくべきリストの最初の項目は、企業であれば、日頃から「人的資本」への投資を惜しまないと言うことだ。現在の経済危機は深刻だ。だからといって、コスト削減にむけてやみくもに人員削減に走るべきではなく、むしろ、積極的に人的投資を実行するタイミングだ。ただ、むやみに雇用維持にこだわったり、採用に走ったりするのも正しいとは言えない。会社の戦力に加えるのにふさわしい「適材」の維持・さいようこそが決定的に重要であり、企業に取って最重要な資産は人だが、誰でもいいわけではなく、適材こそが最重要な資産だ。
なるほどと思われるが、この不況時に経営者が適材の確保を決断することもなかなか難しいことではないかとも思われる。
かごしま企業家交流協会
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