よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

企業トップの言葉(8)

2009-07-06 09:03:37 | 企業トップの言葉

「CHANGE」 を 「CHANCE」 に変える。

新事業の成功は、燃える集団づくりから。

日本ミシン製造、現ブラザー工業の安井義博相談役(元社長)は、1980年代後半の経営不振に陥った同社を、役員の反対を押し切って情報通信機器に進出し、急成長させている。

この安井相談役が、

 今回のような世界同時不況のような危機に直面した時には、「危機を好機に変える」。こう考えることが重要だ。と主張されている。

 危機が襲ってきた時には、大きな変化が起こる。それをチャンス受け止めることが求められる。英語で変化を意味する 「CHANGE」を「CHANCE」に変える。2つの英単語のスペルは「C」と「G」の1字が違うだけで、「G」の字を構成する「T」の部分を取れば、「C」になって、「CHANGE」が「CHANCE」に変わる。この「T]は、テクノロジー(技術)の頭文字のTと見てもいいし、市場トレンドのTと考えてもいい。要は技術やトレンドの変化をつかむことが、チャレンジをチャンスに変えるきっかけになる。と言うことらしい。

 この考え方は、安井相談役が、89年に社長に就任され、社内に「21世紀委員会」を設置し、ブラザーの将来あるべき姿や事業構造について社員に議論をさせ、社員の意思としての答申を後ろ盾に、情報通信機器事業に乗り出された時のものである。

 更に、この情報通信機器事業部門を既存事業部門から独立させ、この部門を「燃える集団」に変えるための「異質の人材」を集め、組織が燃える挑戦的なテーマや目標を設定し、適量の資金や設備を提供し、最後は社員の頑張り次第。失敗は必ず成功で終わる、そう信じて待った結果とのこと。

同社の「第3の創業」を成功に導いて、急成長させたポイントは、「人材起用」だったのである。

かごしま企業家交流協会

 ◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com/

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