危機を生かせる会社、生かせない会社
適材を見極め、確保すると同時に、核になるポジションに据える。
前回に引き続き、「ビジョナリーカンパニー」の著書で有名なジェームズ・C・コリンズ社長の話を掲載します。
「適材を見極め、核に据える」とは、戦略上、最重要ポストに適材を配置するという意味です。厳しい環境下で、全席に適材を配置するほどの余裕はないはず。つまり、適材を選りすぐる一方、核となる席を見極め、適材適所を実行するのです。
適材には2つの側面があり、1つは「適材とは何か」であり、もう1つは「適材をどう見つけるか」です。まず、適材とは何か、適材には6つの特徴がある。
1 会社の基本理念を共有している。
・・・経営者は基本理念を共有できない人材を 採用してはならない。・・・
2 上から厳しく管理される必要性がない。
・・・会社が社員の管理に多くの時間を割いていたら、経営者は人材採用で謝って いる。
3 「仕事」ではなく、「責任」を与えられていると自覚している。
・・・私が最終責任を負うと誓約できる。
4 「コミットメント」を守り、大言壮語しない。
・・・不平を言わずに「やる」と言ったことを確実に実行する。
5 会社と仕事に対して情熱を見せる。
・・・情熱を持っていてこそ偉大なアイディアや商品を生み出せる。
6 「窓と鏡」の基準を満たしている。
・・・適材は成功したら仲間の功績に、失敗したら自分の責任にするほど成熟している。
次回は、「適材をどう見つけるか」について、コリンズ社長の言葉を掲載します。
かごしま企業家交流協会
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