市町村職員一行と関西の企業2社を訪問し、誘致活動を行ってきました。
中小企業と大企業、それぞれ生き残るための厳しい開発・生産活動を体感しました。
先月28日、県内の工業団地等を有する市町村の企業誘致担当課長さん方21名で東大阪市と摂津市の企業2社を訪問し、生産現場の見学、そして意見交換等を通じて、鹿児島への誘致活動を行ってきました。
最初に訪問した東大阪市の(株)伊藤製作所(設計から金型製作、量産まで一貫して行う)の伊藤社長の話には、現在自動車・電子関連企業が不況に喘いでいる中で、その経営方針には、なるほどと頷く説得力のあるものでした。
・まず地方への進出は、メーカーがいかないといかない。
・行く場合は、メーカーが行った県の隣の県へ進出する。(人材確保の関係)。もし今行く場合は地方ではなく海外にでて行く。
・ただ、今関西でもリースで100円(㎡当たり)の所もある。
・当社は、関西でも寝屋川市から東大阪市に進出してきた。理由は、近くに頼めるいろんな加工屋があり、自社でできない部門の仕事が何でも発注できる。
・仕事は、4月は40-60%ダウン。8月から90%、9月から回復した。
・海外は立ち直った。中国・インド、ハンガリーなど。日本はもう伸びない。残る工場は技術工場のみだろう。海外で金型プレスはできても、それ以降はできない。ややこしい技術のみが残る。
・当社は経営革新をやっている。技術を高めないといけない。エンジン車からモータ車になると、部品も3万点から1万点に減る。7割の工場はいらなくなる。量産型はいらなくなる。生産性を上げる。技術力を上げる必要がある。
等など。今関西の中小企業の置かれた実体、更に生き延びていくために何をなすべきかをざっくばらんに話して戴き、とても参考になりました。
かごしま企業家交流協会
◇ http:// www.kagoshima-kigyouka.com/