日本電算が常識破りの利益率2倍に挑戦中。
永守社長、収益構造を抜本的に変えることを決意して実行中とのこと。
幾多の不振企業を買収し、再生してきたことで有名な永守重信社長が率いる日本電産も、昨年のリーマンショック後は、平均で売上げが半分になってしまい、このままでは会社がつぶれるとの危機感を持ち、収益構造を抜本的に変えることを決意し、従来型の改善ではなく、明治維新のようにな改革に挑戦中とのこと。
ダブル・プロフィツト・レシオ(WPR)と呼ぶ全社プロジェクトは、売上高がピーク時(08.7~9月)の半分になっても収支トントン、75%に回復すれば同じ営業利益率、100%回復すれば利益率が2倍になるという、いわゆる生産性を2倍にするということ。これは必ず達成するという目標だそうだ。
生産性を2倍にするには、1人4台の機械を扱っていたのを、8台にということ。そうすれば人間は半分ですむ。2倍に増やすためには、発想を根本から変える必要がある。そうすると一部の手作業を金をかけずに自動化するための知恵を絞る。ラインを作りやすいように製品設計変える。工程数を減らすために、部品点数を減らす。
設計段階でも、品質を落とさずに日本製から部材を一気に中国製に切り替えることも考える。減らしたラインの人数を、人を切らないために、外注から内製化し使う。
次々に改善策が出てきているそうだ。社員には、利益率を2倍にして基本給を増やす。こう明言するとみんなついてくる。こういうことらしい。
やはりトップ企業のやることは凄い。脱常識で利益率2倍にする。
儲かる術がわかっているというよりも、ピンチをチャンスに変える術を知っていると言うことなのかも知れない。
かごしま企業家交流協会
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