昨秋のリーマンショックから1年が経った。
中部経済に回復の兆しが見え始めたとの情報は本当だろうか?
自動車業界ではハイブリッド車などエコカーを軸に需要を喚起し、航空宇宙分野もロケット打ち上げや旅客機受注で勢いづいてきたとの新聞記事が出されている。
それによると、中部地域の自動車産業が急回復しており、トヨタは今年11月には、1日当たりの生産量が1万5千台に戻り、16ヶ月ぶりにプラスになる見通しだそうだ。当然関連する部品メーカーも受注が伸びてきて各生産拠点の稼働も上がり、販売現場にも一時に比べ活気が見えてきたとのこと。
当協会の名古屋の企業も、少しは回復の兆しで仕事が動き出したとの話は聞いている。ただ、まだ先行きに依然として見通しがないというか、今後どうなるかはわからない状況だそうだ。景気が底打ちされたのは確かな感じだそうだが、設備投資の動きは依然としてないというか、鈍いとの感じが実感とのこと。
トヨタは、今年5月の新型「プリウス」、7月の「レクサス」のハイブリッド専用車、そして更にハイブリッド専用の「SAI」と、次々にハイブリッド車の品揃えを拡充してエコカー競争で独走状態を築く考えらしい。
地方の立場から言うと、できたらこのハイブリッド車の効果を、部品メーカー、それも地方の中小の部品メーカーまで波及させてもらいたい。これがないと、これまで自動車メーカーを支えてきた中小企業にとって、本当の意味での景気回復の兆しとは言えないというのが本音ではないだろうか。
かごしま企業家交流協会
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