世界の競合企業と戦うために事業統合が加速
日本企業の生き残りをかけ、海外に活路
1990年代に国際競争力を失った半導体業界で、世界競争力で見た場合に規模の見劣りする事業を切り出し、数社間で統合する手法が取り入れられ、エルピーダメモリが誕生したのは有名ですが、また、その事業再編が加速しているという。
先日の日経新聞によると、発電や鉄道機器など社会インフラ分野を、グローバル展開を見据えた事業再編とのこと。
規模の小さなメーカーが減少してきた国内市場でシェアを奪い合う消耗戦から、成長が続く進行市場で、世界の競合企業と戦うためには、この再編がどうしても必要不可欠な動きらしい。
具体的な統合とは、
・水力発電機器で、日立製作所と、三菱重工業、三菱電機
・鉄道システムで、日立製作所と三菱重工業
・携帯電話機で、東芝と富士通、NECと日立製作所、カシオ計算機
・水処理事業で、 と日揮、三菱電機
・橋梁で、IHIと松尾橋梁、栗本鉄工所 など。
これらの日本勢の事業統合で本当に世界競争に勝てるのかわからない。それほど熾烈なサバイバルな時代ということだろう。統合企業が生き残れるかどうかが、今後の日本の行く末を見る一つの指標に違いない。気になる動きといえる。
かごしま企業家交流協会
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