木版画あすなろう会

木版画を見てあんなのがつくれるといいなあ~と思う人

水彩画と版画

2015-11-19 17:48:32 | Weblog

水彩画を描くとき

外からの光と、蛍光灯の光と区別がつかない人の作品を見るとき、先生は部屋の電気を消されます。

最初、それでも良くわからなかったけど・・・最近は、消さなくてもわかるようになりました。

風景の場合の木の影や、家の影などは、遠近観が出ますね。静物などは、安定感があります。

ただ、葉っぱの影がよくまだわかりません。枝の下の方に影を入れています。

果物の下にテーブルを描かなくても、影を入れるだけで、“白い台のうえに置いてある”と言うことがわかります。

そういう場合は、壁の色(バック)だけ入れても、可笑しくないです。(台の色を置かなくても)

新しく入った人が、瓶や水差しを描いていますが、アルミの水差しには、周りの色が映って美しいです。

私も何度も書いたからわかるのだけど、・・・・新しい人は、その写ってる色を見つけるのが難しいのか・・・・適当に描いています。

水差しの取っ手が映ってるのがカーブしてるのに、真っ直ぐに描いています。

「ここの持ち手、どんな形?」って聞くと

「カーブしてる」っていう・・・・

「じゃあ~この持ち手が映ってるのこ影は、どうなってる?」っていうと、

「あっ!カーブしてるわね」って。

先生でもないのに、偉そうに言うってますが、人の作品は良くわかるのよねえ~可笑しいところが・・・でも、自分の作品は全然わからないの。

これが正しいと思って描いてるからか・・・・???

瓶や花瓶でも描くとき、瓶の真ん中に縦の線(鉛筆で薄く)を入れて、両方同じ幅にして描きます。

口のところのカーブと、下の方の瓶のカーブの幅(角度)が違うのよね。・・・・目線が違うからです。下は目から近いからカーブは緩やか

で、上は、見上げなくてはならないから、カーブがきつい(?)そんなにすごくないけど・・・同じカーブじゃあないのよね。

ま、置き場所によっても違います。・・・・目線より下のテーブルに置くときです。家で画くときは、画室のように適当な小さいテーブルが無いので

食卓のテーブルに置くと目線が違ってしまう。

それをよく注意されました。

瓶や花瓶はよく注意されるから、新人の人は、早く風景に行きたい。もう~瓶から抜けたい・・・というってます。

気持ちわかるわ~

でも、その瓶がしっかり描ける(図って描く)ようになったら、他はなんでも簡単に描けるようになるのだけど・・・・ついつい・・・注意されて

ばかりいたら、難しいし、楽しくないから他のものを描きたくなるのは分かるわ~

でも、人の絵の間違ってるところがわかるけど・・・・自分が描いてると間違いが分からないのよねえ~~~~

指摘されて、初めて分かったりします。

人の絵が上手だなあ~って思う。

教室のみんなは、私の絵を見て

「どうしてあすなろさんの絵は、こんなにやさしい色になるの?」って言われます。

「怖いから、いきなり強い色や濃い色を入れないで、薄色でどれだけでもなぜているからでしょう」っていうと

「そんなことないわ~~~~結構強い色が入ってるけど・・・・・優しく見える。いいわあ~」っていうの。

でも、この水彩から、版画にはならないわ~~~~~

筆の線が何本もあって・・・・とても版数数えると作れないわ~

結局、版画は淡色になってしまうか、ぼかしで色を入れるか?になって・・・・・水彩のような風情が出てきません。

版数にも問題があります、今のような、一人で絵を描き、一人で彫って一人で摺る・・・・作業をしてる時、・・・十何版も彫れない。

多くても10版ぐらいです。大きい作品になるともっと少なくしたいです。

しかし・・・・・

年賀状は、干支より風景の方が貰ってうれしいなあ~~~

わたしは、昨日やっと干支の年賀状を彫りあげました。・・・・もう1点風景の版も彫りたいと思っています。

干支の版は、5版です。簡単だから・・・・・・すぐ摺れると思います。

風景は、どうしても版数が増えます。それをいかに少なくするか・・・・・・あまり省略して伝えたいことが出ないと面白くないし・・・・・難しいです。