画材やさんへ行って厚手のトレシングペーパー(日本画を描くときに使う)を買ってきた。
お店の方が
「これを何に使われるのですか?」と聞いてきた。
「版画の下絵に使うのですが・・・・」というが、頭をかしげていたので
「わたしは、多色の版画をやってるので、薄いトレシングペーパーだと、同じ線を何十回と重ねて写すと穴が開いてしまったり、時間がたつとトレシング
ペーパーの方がちじんでしまうので、厚手の方がいいのです。」というと、納得されていた。
この画材屋さんは、白黒の版画を彫る人がよく来られる。多色の版画をやってる方でも、黒の線の中に色をいれるような作品だから、(主版を黒)それほ
ど厚いトレシングペーパーでなくても写せるのでしょう。ほとんどの人は、紙(下絵)を裏返しにして、板に張り付けて彫ってるので、トレシングペーパーを
使わないのかもしれません。
わたしは、この店では、このトレシングペーパーぐらいしか買っていません。作品を額装するのも他のお店でやっていますので・・・・・このトレシングペー
パーは、この店でしか売っていないので仕方がないのです。
そのあと・・・・
富山に1つしかないデパート(大和百貨店)へ行ってきました。
来週、中小企業の社長や奥様方と旅行に行く(銀行から)ので、ちょっと、”かっこつけて”行きたいので、洋服を買いに来たのですが・・・・・・
今朝の新聞に、”第一線作家の日本画と洋画の逸品”が並ぶ大絵画展をやってると書かれていたので、それを見に行きました。
特集企画として、軽井沢千住博美術館が収蔵する日本画家、千住博さんの大作「四季滝図(冬)」も展示されていた。
一番気になったのは、版画です
メインは、風神雷神とか動物たちを彫って摺った作品です。
必ず、動物や雲など・・・・カラ摺りして形を出してる(版木に絵の具をつけないで力強く摺ったらその形がでる)のがある。
作品の下には、版木と絵の具が置かれていた。
版木は、”桜”かな?と思われる。
彫りがすごい!5ミリ・・・いや、3ミリぐらいしか深さを彫ってないのに、紙が汚れていない!そして、その線の細さ!これほどまでにどうやって残す?
もちろん、絵師、彫り師、摺り師が居ての作品だ。
あの版木を摺ってみたいものです。
そして、長田佳子さんの作品だったろうか・・・・・・日本画だけど、版画にも出来そうな、野草にカエルがいたり、花に蝶々が止まっていたり・・・・・
バックのマチエールがまるで、木の木目のようにも見えて・・・・・値段を見たら、サムホールなのに、36万円だった。
とても買えない金額だ。もっとも、3万円でも買わないと思うけど・・・・・(苦笑)
お金持ちそうなお客に付っきりで販売員の人が説明してたが、・・・・・私の方には寄ってこないので、ゆっくりと見ることが出来ました。