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「慰安婦」被害者たちへの鎮魂歌

2009年04月30日 | 丸ちゃんのギター&フォーク

 先日の「慰安婦」問題の真実を知ろう 4.26北摂証言集会で志遠さんが歌われた歌です。

『鎮魂歌』 作詞・愼 祥訓/作曲 金ソッセ

1.そんなに優しいものじゃない
  生きた地獄というものは
  気が狂うのも許されないくらい
  脳裏に焼きつくされるんです

  そんなにかわいいものじゃない
  人に似た獣だなんて
  鬼に助けを乞いたいくらい
  やつらのことが怖かったんです

  何のために命を授かり
  誰のために生きるのか
  恋もできない愛も知らない
  新しい血も残せない
  生きているだけで恥さらしと
  名前も捨てた私たちは
  希望なんて知らなかった
  未来には暗黒しかなかった


2.私が生まれたときにはもう
  私の国はなかったけれど
  おなかいっぱい食べられなくても
  オモニと静かに暮らしていました

  ある日やつらがやってきて
  15にもならない私を捕まえて
  泣き叫んで乞うオモニを蹴り上げた
  オモニとの最後の別れでした

  来る日も来る日も恥辱を受け
  こん棒でぶたれ火で焼かれ
  新たな命はすぐに消され
  病と知ればゴミと化す
  痛みを感じず恐れも消え
  涙も枯れた私たちは
  希望なんて知らなかった
  未来には絶望しかなかった

  私の体に刻まれた
  傷痕、落書き、入れ墨は
  時代が忘れたとしても
  どうして消えることがありますか
  私の心に刻まれた
  恨みと深き悲しみは
  この身が朽ち果てたとしても
  どうして癒えることがありますか

  幾多の少女の人生を
  未来、希望を奪った罪を
  あれはなかったカネ欲しさだと
  笑う人たちもいるけれど
  生きた証はやがて根絶え
  彼らのまわりさまよえば
  過ちを悔いる慟哭が
  魂を鎮める歌になるでしょうか


●志遠(チウォン)
 大阪朝鮮高級学校の卒業生、金ソッセと愼祥訓(シンサンフン)が2002年に結成。在日社会や祖国統一を願う歌をはじめ、最近では、世界の不条理、時事問題、マスコミに関する内容など、社会的な歌を多く創作し、活動している。代表作に『クナルチョロム(あの日のように)』、『ジャパニーズマスメディア』、『トッコー(特高)』ほか。
  

 

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