先週の出来事ですが、わが広島カープのボール犬のミッキーが老衰のため亡くなりました。ボールを入れた篭を球審に届けにいく姿が愛らしく一躍人気者になったものです。ゴールデンレトリバーの11歳ということで人間でいうと60歳ぐらいに相当するらしいです。
そのミッキーから思い出したのですが、私が小さかった頃、田舎の我が家ではテルという名の犬を飼っていました。種類は何なのかよくわかりません。おそらく雑種だったと思いますが、少し変わった犬でした。
車が近づいて通り過ぎるといつもその後ろを追っかけて吼えながら走り出すのです。どこまでも車の姿が見えなくなるまで追っかけていました。車が何か他の動物に見えたのでしょうか、ハンティング本能が目覚めたのですかね。
またハーモニカを吹くといっしょに歌いだすのです。「ワン、ワン」と吼えるのではなくて、なにか困ったような声を発する感じに、そう、あれはきっと歌っていたに違いありません。ある時、小学校から帰ってくるとどこか遠くの家に、番犬としてもらわれていきました。どういう事情があったのか知りませんが、突然の別れでした。
犬がいなくなると今度は猫を飼いました。白い猫や三毛猫や白黒のやつというふうに、何代かに渡ってかっていましたね。当時は私も子どもだったので、今思い出すと猫に対して相当のイジメをしていました。
完全に動物虐待ですね。天井に放り投げてはクルクルッと回転しながらパッと地面に4本足で着地する様子を楽しんだり(この着地は足が痛いんでしょうね、ブルブル振っていましたから)、前足と後ろ足を両手につかんでマフラー代わりに首の周りに巻いてみたりなど、たぶん猫のほうが大人だったのでしょう、鬱陶しいやっちゃと思いながら付き合っていてくれたのかも知れません。まったく逃げることもせず、なすがままというかきゅうりがパパというか、実によく遊んでくれた猫たちでした。
でもさすがに田舎の猫です。よく蛇を捕まえてきては部屋の中でいたぶっているのです。蛇が逃げようと爪で押さえてがぶっと噛み付き、少しずつ弱っていくのを確かめ、そして最後には食べてしまうのでした。特に夏は蝉はもちろん、大きな蛾やトンボをはじめ、たいていの虫は口にしていましたね。裏庭に池があって鯉を飼っているのですが、その鯉たちもよく犠牲になってものです。
なんか昔の思い出話になってしまいました。こういうことを書きだすとキリがありませんので終わります。またそのうちにということで。