月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

カンゾウタケ料理 「貧乏人ステーキ」

2015-05-19 19:44:09 | キノコ料理
カンゾウタケでステーキ!

普通なら包丁で切ってソテーするところを、豪快に丸々焼いてみた。
これぞ、アメリカでカンゾウタケのあだ名となっている“The poor man's beefsteak”(貧乏人のステーキ)そのものだ!


ナイフで切ってみる。おお、見た目がまるで肉!これがキノコだと思う人がどこにいようか!
口に入れると、ぷりっとした食感とともに、独特の酸味が口に広がる。ん~、ウマい。

実はこの酸味がダメと言う人が多くて、カンゾウタケを美味しいという人はかなりの少数派。しかし!料理法次第では、万人がおいしいといってくれるカンゾウタケ料理がきっとあるはず!そう信じて、目下研究中である。


【カンゾウタケの貧乏人ステーキ】
①カンゾウタケは裏が桃色~白のものを使う。できるだけ平らで厚みが均一のものがよい
②表面を軽く洗い、塩を強めに降る。さらに、ナベに接しそうな部分にだけ軽く片栗粉をふる。
③フライパンを熱して、バター(サラダ油でもよい)をひき、カンゾウタケを入れる
④ある程度焼いたら裏返し、ワイン(もしくは料理酒)を入れてフタをし、蒸し焼きにする。
⑤程よいところで、付け合わせの野菜とともに皿に盛りつける。

・カンゾウタケは塩味を強めにつけないと酸味が勝ってしまい、おいしくない。ステーキは味がからみにくいので、ソースを工夫する必要があるかもしれない。とりあえず、食べる時に卓上塩をふりつつ調整する。

・正直、切り身のソテーの方が味がからみやすく、簡単で美味。刺身を切るように包丁を斜めに傾けて、キノコの繊維方向に対して垂直に切る。厚め(1センチ)がよい。塩と片栗粉を降り、強火で手ぎわよく両面を焼く。焼きすぎないのがコツ。