バラの住人

花弁の中の小人を探す そんな小さな日記です
もしもあなたが見つけても どうぞ秘密にして下さい(笑)

2012年06月19日 | 記事日記


 台風4号が右よりに進路を変えた為、19時現在、その左側に当たる当地域は、妙に静かなたそがれ時になっています。

ふと目を止めると、進行する台風の中を、ヒメユリが開花していました。

十年くらい前に作った、山野草の寄せ植えの中に、一本だけ起立している小さな花です。

吹く風にゆらりと揺れて、一瞬の停止を待つのに苦労をしました。

小さな鉢の中で、毎年顔を見せてくれます。

当時のままの大きさで、「変わらなくある魅力」を伝え続けています。

もしかすれば、こういう花が消える事が、淋しいと思う気持ちに、つながって行くのではないかと感じています。


存在と無常。

この難しい問題よりも、台風はやっかい。
まだ4号とは、頭の痛い。



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香水よりも

2012年06月19日 | 記事日記
   「○ちゃん、僕はもうだめだ」

   「Jさん、どうしたの!」 (ト書き・慌てる)

   「鉢が担げなくなった」

   「ダメダメ。言ってくれなくちゃ!」 (ト書き・一層慌てる)

 演劇の台本にすると、こんな書き出しで始まる朝でした。


台風4号の北上に、Jはどの鉢を家に入れるか聞いてくれました。
雨に弱い花鉢を、ひとつだけ言いましたが、言ったわたくしは忘れていました。

「手伝いに行きます!」

「もう入れたよ。でもこんな物が担げなくなっている・・・ショックだ」

「・・・」 (ト書き・うなだれる) 


自身の老化はすでに感じていますが、毎朝バットを振り回すJにも忍び寄る衰え。

二人で生きて行くかげりを、感じないわけには行きませんでした。




「さあ、○ちゃん。入ったよ」


・・・幸せは右手でつかめるだけでいいよJさん。

頑張って生きていれば、子供達に伝わるメッセージも生まれるよ・・・


程よい量で、良いコーヒーが入るようになって、丁度よいところまで生きて来たと、立つ香りに目を閉じたりして見ました(笑)


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