

寒いから暖かくして出掛けるようにと言うと、お母さんは暖かくして寝ているように言われました(笑)
ごもっともで、もう賑やかな場所へのお出掛けは無くなりました。
この季節は家族パーティー、親族パーティー、友人会と、身の丈サイズの会合も多々ありましたが、今は支度の苦労、あと片付けの苦労を思うと、何も無い気楽さを選んでしまいます。
夜のお出掛けなどはとんでもない事で、やわな体になりました(笑)
職場でも忘年会は華やかでした。
社屋の食堂でする場合もありましたが、山手の取引先(笑)「北野クラブ」の使用が多かったように思います。
皆さんがオシャレで、歌が上手で、ダンスも踊られました。
「お嬢さん、お手をどうぞ」と冷やかされてフロアーに出ましたが、そこは度胸があって、席に戻ると「〇はやるな!」と茶化されました。
坂を下りて、最終電車に乗り遅れないようしてに家に帰りました。
その後五十分間は山間電車にゆられました(笑)
全てが輝いていた時代です。
綺麗なところしか見えませんでしたが、今はその裏陰までよく見えます。
歳を重ねる事は、心の中に目の球を増やす事でもあります。
貧困、虐待、姥捨て、孤独、つい眠れない夜があります。
師走はそんな事を思い巡らしながら、強く唇を噛みしめたりもするのです。

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