- ブロッコリー・サラダ
- ポテト・ニョッキ
- チョッピーノ
- 林檎のコーヒー・ケーキ
約束通りイタリア風魚介スープ、チョッピーノをメインにもってきました。高価な蟹やロブスターは各自おうちで作る時に使ってもらうことにして、教室では大きな有頭海老、あさり、牡蠣、鮭、鱈を使いました。良いダシがほしいから、食べるのが面倒だけどやはり殻付き貝や有頭海老を使ってください。チョッピーノは魚介は煮込まず、野菜のみじん切りにスープ、トマトジュース、赤ワインなどを加えたベースのソースをじっくり煮込んで最後に魚介を混ぜ込んで一煮立ちしているだけです。冬の鍋料理に飽きたら、この西洋魚介鍋にしてみてはどうでしょうか。これからが旬の瀬戸内海で捕れるワタリガニ、別名ガザミも安いし、チョッピーノに良いと思います。
有機ものを扱うアメリカの健康志向スーパー Whole Foods には、色々なスープがテイクアウトコーナーにあるのだけれど、魚売り場ではチョッピーノがクラムチャウダーと共にいつも並んでいます。クラムチャウダーにはあさりしか使えないけれど、チョッピーノには売れ残りの魚介類をなんでも放り込めば良いわけだから、好都合なメニューですよね。
フランスパンを浸し、スープ皿の底をきれいにこすり食べるのが一般的ですが、パスタを添えるのもありだからとこの際ニョッキをみんなで作ってみることにしました。
ニョッキははるか昔、古代ローマ時代からあった食べ物だそうです。元々は小麦粉だけで作られていたそうですが、19世紀にジャガイモがアメリカ大陸からイタリアに伝来して以来ジャガイモ入りが主流になったそうです。マッシュポテトが小麦粉の3倍以上含まれているので、栄養バランスは最高ですよね。製造ラインを作ってタネを棒状にのばし、2センチほどに切ったものをフォークの背で押して形作りをしてく、という女工さん作業、結構楽しかったようで、みんなご満悦でした。ニョッキ作りもすぐに板についてきて、「ママンの手作りニョッキ工場」がオープンできそうでしたよ。本場イタリアでは羽子板のような板に縦筋がたくさん入ったニョッキ用器具がどの家にもあります。代わりにフォークを使いましたが、こうやって筋を入れて丸くすることで、ソースがからまりやすくなります。
湯がいたニョッキはさっと冷水で洗い、オリーブ油をまわしておけば冷凍庫で数か月はもちます。小さい子供がいれば一緒に作るのも楽しいよね。好みのソースをかけて食べれば良いのですが、今日は超シンプルに、オリーブ油をまわした上にパルメザンチーズを削ってみましたが、これが実に美味しかったねぇ。ジャガイモ以外にもカボチャやほうれん草、チーズのニョッキなど、最近では色々なバリエーションがあります。
野菜高騰がまだ続いていました。お店で眺めていたら鳥取産のブロッコリーがお手軽価格だったのでこれを使うことにしました。さっと湯がいたブロッコリーにカリカリに炒めたベーコン、アーモンド、紫玉ねぎを加えて、マヨネーズ、リンゴ酢、蜂蜜をベースにした少し甘めのドレッシングで和えました。ナッツは西洋ではサラダによく使います。アーモンドじゃなくてもクルミ、松の実など、なんでも使ってください。開封したてじゃないナッツは、一手間だけど170度のオーブンで8分ほどローストしてね。美味しくなる秘訣です。
アメリカで「コーヒー・ケーキ」といっても、コーヒー味のケーキではありませ~ん。要注意!コーヒーと一緒に食べるケーキ、という意味からこう呼ぶだけで、シングル・レイヤー(一層)でナッツ、スパイス、フルーツなどが入り、上に砂糖のクランブルなどをのせて焼いたシンプルなケーキのことを指します。イギリスで紅茶と一緒に食べるケーキを‘「ティー・ケーキ」と呼ぶのと同じことです。
先回のカボチャのケーキに続いて、今回も超簡単で美味しいケーキです。リンゴはイチョウ切りにしたものをそのままタネの間に敷いて、上にシナモンシュガーをかけて焼くだけ。卵も1個しか使っていないのに、立派な美味しいケーキになっていましたよね。いかに簡単に美味しいものを作るか、というレシピ開発にへんな快感、達成感を感じている今日この頃です。。。