新年あけましておめでとうございます。
数日前、曹洞宗のお寺に嫁いだ友人宅に遊びに行くと、素敵な鏡餅がお玄関に飾ってありました。そしてもっと大きいお鏡が仏様の前にも。
暖かいお正月でしたね。元旦の日、何年かぶりに神戸に一つしかない中国のお寺、関帝廟(かんていびょう)に初詣に行きました。大学時代、ここの三男坊の家庭教師をしていたことを思い出しました。お寺を継ぐ予定だったお兄ちゃん達二人は、当時比叡山高校の寮に住みながら修行していて、関帝廟には甘えん坊の中学生の三男坊だけが両親と住んでいました。そして休みに神戸に戻ってきたお兄ちゃん達二人はバイクに相乗りしていて、ヘルメットをかぶっていなかったため事故にあって二人共即死したのでした。
こんな小説のような思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡ってしまいました。また、子供時代このお寺にお盆のお参りに来ては、地獄に堕ちて釜ゆでにされたり、えんま大王に舌を抜かれたりする地獄絵を見せられて、ものすごく怖かったことも思い出しました。そういえば、父方の祖父母のお葬式もここでした。
中国の寺院では「紙銭」を燃やします。紙銭とは模造紙幣です。ご先祖様や鬼(死霊)を祭ったり、仏様に祈願したり、個人の日常の願いごとをする時に、紙銭を大量に燃やします。紙銭は煙となり、冥界にお金が送金されるわけです。地獄の沙汰も金次第?ではないけれど、中国の家庭では生活に根付いたものです。法事のたびに庭の一斗缶に火を炊き、紙銭を一枚ずつ折って火に放り込むのが私達子供の使命で、分厚い札束なもんだからいちいち折りたたむのにものすごく時間がかかって嫌だったなぁ。なんで折らなきゃいけないのか誰も教えてくれなかったけど、燃えやすいからかな。何度、束まま火にくべたかったことか。それを今回は自分の子供や甥、姪達に説明しながら燃やしているのだから、歳を取ったものだわ。
今年も第一楼のおせちに、自家製の日本風おせちを持ち寄って詰めました。甥のお嫁さんは手先が器用で、こんなに可愛い角松も入りました。
世界的な金融危機が続く中、マヤ暦では世界滅亡の年、そして数年前から始まってしまったようですが以前からアセンション(次元上昇)の年といわれている2012年、波乱に満ちそうですが良い年にしたいと思います。今年もどうぞよろしくお願い致します。